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「昏い夜を抜けて…全483話完」
第五章 迷走①

昏い夜を抜けて175

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 R18です。
 内容的には、たぶん?飛ばしても大丈夫です。
 パスなし、隠しなし(通常版では隠せてますが、テンプレート的には隠せず)ですので、18歳未満の方、苦手な方ご注意をm_ _m
 ※けっこう今回もひどい類君です^^;
**********












 「む、無理!」
 逃げ出したくても男の力は強くて、とても逃げさせる状態じゃなかった。
 「…逃げたら、足腰立たなくなるまで激しく抱くよ」
 ゆっくり手を離された隙に逃げ出そうとしたつくしの体が強張った。
 「わかってると思うけど、俺の力にお前じゃ勝てないよ。いままで優しくしてきたつもりだけど、たまにはSMっぽいのも愉しいかもしれないよね」
 …じょ、冗談じゃないっ!
 ひんやりと嗤う類のどこまでが本気か知れはしない。
 それでも、強く香る酒の匂いが、類の冷たい眼差しが、彼の本気を悟らせる。
 代えられるものなど何もない。
 もし、この胎内に目の前で冷たく嗤う男の子供が宿っているというのなら。
 シンと凍えた哀しみが全身を縛りつける。
 自分を苛み、貶めようとする男の子供を守りたいと思う自分の業を嗤いたくなった。
 ハラハラと涙が流れ出す。
 けっして泣きたくはないとかつて踏ん張った強い少女はもうどこにもいなかった。
 涙を堪えることはもうできなかった。
 涙を堪えて耐えきれなくなるくらいなら、泣くことで少しでも心を晴らせればそれでいい。
 弱い自分をこんな時に許してやるなんて。
 プライドなんて、本当に大事なものの前ではどうでもよくなるものなんだ。
 唐突に悟った真理に、つくしは気持ちを立て直した。
 強く。
 強くなりたい。
 どんな嘲られても、苛まれても、負けない心が欲しい。
 自分が認めなければ、それは決して負けなんかじゃないのだから。
 「…泣いたって、ダメだよ」
 「泣いてない」
 「そ?」
 「これはあんたのために泣いてる涙じゃないから、あんたには関係がない」
 キッと睨みつける目に力が宿る。
 泣きながら睨みつける女の顔が綺麗だと思うなんて、それこそ類は自分が滑稽だった。
 「じゃ、して見せて?目で愉しませてくれたら、今日はもう赦してあげるからさ」





 ベッド脇のソファで、長い足を組み、類は膝に片肘をついて、つくしのすることを眺めていた。
 「恥ずかしがることないでしょ?別にいまさらじゃない?」
 言われたことはそのとおりだったが、煌々と明るい電気の下、キッチリ服を着込んだ男の前でストリップを強要されている。
 それを見つめる男の目はどこまでも怜悧で、つくしにとんでもない卑猥なことをさせようというのに、欲望の欠片もなかった。
 そこにあるのは凍えるような侮蔑だけ。
 その眼差しに晒され、つくしは強烈な羞恥と屈辱に震えながらも、一枚一枚自分の体から衣類を脱ぎ捨ててゆく。
 まずは類に肌蹴られてしまった前開きのカットソーのボタンを一つ一つ外し、思いきるように一気に拭ぎ捨てる。
 その勢いのままスカートを下し、ストッキングを脱ぐ行為はこの上なく恥ずかしく、定まらぬ震えで手元を誤った爪先が、細い電線を作ってしまった。
 ビッ。
 爪先に引っ掛かった細い糸くずが、よけいにつくしの屈辱を煽り、小さなクツクツ笑いがカンに触る。
 「そんなに焦んないでいいよ。ゆっくりでも十分愉しいから」
 その声に憤りを抑えられずに、破れるのも気にせず、半ば破れかぶれに足から抜き去ったストッキングを、わざと類の方向へと投げつけた。
 軽いその布は、類の体にさえ到達せず、手前で音もなくポトリと落ちて、まるでいまのつくしの非力な立場そのもののようで、よけいに彼女に惨めさを募らせる。
 下着姿のまま、俯いてシーツを握り締めるつくしを揶揄り、類はなおも呆れたような声で更なる行為を促す。
 「…ゆっくりでもいいけど、そのまんま俯いたまんまっていうのも、飽きちゃうよ。やっぱり俺が手助けしないとダメなわけ?」
 その言葉に唇を噛みしめながら、それでもいまはこの屈辱に耐えても、男の劣情に体を自由にされるわけにはいかなかった。
 大きく息を吸い、吐いて、目を瞑る。
 そして脳天から血を吹いて倒れてしまいそうなほどの羞恥を堪えて、ブラジャーに手をかける。
 そして最後の一枚、ショーツさえも脱ぎ捨ててしまえば、完全空調に整えられた室温の中でさえ、わずかな肌寒さを感じた。
 ざっと浮き上がる鳥肌。
 いままで何度となく、類と肌を合わせるたびに素肌になっても寒さを感じたことはなかったから、これは心の凍えからくる冷えであり、屈辱ゆえの震え以外の何物でもなかった。
 ギュッと瞑った目の向こうに、見えないはずなのに、類の強い視線を感じる。
 舐めるようにわざと凝視する類の意図を感じて、口惜しさと情けなさで涙が滲みそうになる。
 もう、すでに心を晴らすために涙は流した。
 一度目は、弱い自分を許すための涙だった。
 二度目はこの卑劣な男に屈する涙になってしまうから、もう涙は見せない。
 無意識のうちに両手で胸と、ペタリと座り込んでいた足の間を隠してしまっていた。
 「…見えないから、手、退かせて」
 「っ!」
 どんなに恥ずかしかろうと逆らえないのだから、いつまでも躊躇していても仕方がない。
 ソロリソロリと両手を緩める。
 「俺がいつもやってるみたいに、両手で胸を包んで?」
 追われるままに小さな胸に両手を当てる。
 「そのまんま、持ち上げて揉んでみて?」
 柔らかな肉の感触は、自分の肉体の一部だというのに、改めて触れるとふわりと頼りない不思議な感覚だった。
 小さくても自分が女のだと感じられる乳房。
 よけいなことを考えないように、類の言うまま、望むまま、自分の手を類の手だと思い、その行為をなぞってゆく。
 「……ぅ」
 その拍子に、掠った中指に触れた胸の先端から走った鋭い感覚に、腰が撥ね、ビクリと体が竦む。
 その感覚が思わぬほどの甘さを含んでいることが怖くて、慎重に触れぬように胸の形を変えるが、非情な指示がそんなつくしの意図を簡単に覆し、追いつめてゆく。
 「指先で先を摘んだり潰したりしてごらん?」
 「……ぁっ、………ぅ………」
 「引っ張って、少し痛いくらいなのがあんたは好きだよ?」
 聞くに堪えない恥ずかしい物言いも、逆につくしの感覚を鋭敏にして、興奮へと変えてゆく。
 いつも類がしているように、強弱をつけて胸を揉みしだき、乳首を摘み、押し潰しながら転がして、優しく弾く。
 いつの間にか、自分の手が触れているというのに、類の声と見えない感触に、類に触れられているような錯覚で惑乱し、小さな喘ぎを堪えられない。
 「…はぁっ、ぁ……ん………ぅっ…、やっ」
 「可愛いね。ピンク色の牧野の乳首が、俺に食べてって言ってるみたいに赤く色づいてるのに、見てるだけなんてすごい残念だ」
 冷たかった類の声音にわずかな艶を感じて、つくしの背筋がジンと疼く。
 乳房から感じる緩やかな快感と、耳から感じる官能の予感に、触れてもいない股間がわずかに濡れているようなジンワリとした感触を感じた。
 「片手は胸を触ったまま、もう片方の手をお腹に添って這わせて」
 ぞわぞわする感覚に突き動かされ、半ば開き直りと諦観の思いで、つくしは完全に類の操り人形であることに徹する。
 感じないなんてことはできないことはわかっている。
 それならば、無駄に抗って、辛くて不毛な時間を引き延ばしたくはなかった。
 …感じるのは当たり前。
 あたしは人形じゃなくって『女』なんだから。
 心なんてなければいい、人形でいたいと思っていた気持ちとは裏腹に感じてしまう体を否定することはもうできなかった。
 柔らかな腹の中心を辿って小さなへそのくぼみへと指先が触れる。
 くすぐったい感触に、わずかに腹筋が浮き立つ。
 その間も類の指示の通りに胸への愛撫を続け、ツンと立った胸のいただきが、ジンジンとした快感を生み出し続けていた。
 指先に触れた薄い下生えの感触がこそばゆい。
 茂みをかきわけ、自分でも滅多に触ったことのない薄い肉の花弁が、べっとりと粘着質の粘液に覆われ、ヌルリとつくし自身の指先を濡らした。
 「…どう?すごく濡れてるんじゃない?」





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