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「パッション…①24話②22話完」
始まりは突然に…23話完

始まりは突然に21

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 うが、こんな時間になってしまった^^;
 ええ、最近、21時サイクルを目指しているこ茶子。
 今日は小学校の役員会で出かけておりました。
 けっこう、学年初めは忙しいよね~なんて、言ってたら、またも更新予定が詰まってる!
 実は、このお話が次くらいに終わる(予定)なので、終わる前に、次の類×つくし連載の触りくらい流したい野望があったんですねぇ^^;
 ちょっと、無理だった模様…うーむ。
 今回は、類君が暴走しております^^;…勘違いだよ?
**********

 グイっと引き寄せられ、とっさに抗うけど、抑え込まれたら男の力に叶うはずがない。
 大きな手の拘束力に、あたしは恐怖を感じ、ギュッと目を瞑った。 
 間近に迫った相馬課長の吐息が直接頬を撫で、体が恐怖で強張る。
 「花…沢、るっ」
 上げかけた悲鳴は、課長の大きな手に阻まれ、くぐもって喉の奥へと消える。
 ふわりとした感触。
 不思議な浮遊感。
 けど…覚悟した感触は唇ではなく、頬に軽く触れるだけですぐに離れ…。
 手も離され、さっきまで怖かった大きな体の脅威から解放されたのに気が付いて、茫然と目を開いた。
 相馬課長は、皮肉気に口角をあげ、ニヤリと笑う。
 「…これで、少しは俺のこと、男として見るつもりになっただろ?少しはドキマギさせないと、お前にサラリと流されて、男のうちに入れねぇからな」
 呆気にとられたまま、課長から魅入られたように視線を反らすことができず、震える指先を無意識のうちに自分の頬へと滑らせる。
 キスされると思ったのに。
 でも、柔らかく触れた唇の感触は、頬に落とされ、こんな威圧的な男性なのに、触れ方はひどく淡く、優しかった。
 いつまでも課長の顔を見ていたら、ツンと額を指先で小突かれる。
 「何て顔してんだよ。たかだが、ほっぺたにキスしただけだろ?口にしてやろうと思ったけど、お前、ガキだな。強姦でもされるみたいな強張ったお前の顔見てたら、萎えた」
 「なっ!何言ってんですかっ!いきなり、こんなことされたら、誰だってびっくりしますよっ!」 
 まだ、動揺してバクバクしている胸を抑えながら、上ずった声で抗議する。
 かああっと顔が上気して、火照った顔が真っ赤になっているのが自分でわかる。
 あ、ありえないっ!
 やっと、威勢が上がったあたしに、相馬課長はもう一度ニヤリと笑い、間近まで顔を寄せてくる。
 ち、近いって!
 男性らしい精悍な美貌に、課長が言ったようにドギマギする。
 やだ、あたし、職場の上司なのにっ。
 「…びっくりついでに、本当のキス…するか?」
 「ちょっ!」
 抗議の声をあげ、マジに迫ってきそうな相手の勢いに焦って、両手で突き飛ばそうと手を伸ばした瞬間…、ガチャリというドアの開閉する音が聞こえ、相馬課長の体が後ろ向きに仰け反った。
 そして、振り向きざま課長の頬が殴り飛ばされその衝撃で、あたしの上へと大柄な体が降ってくる。
 「きゃあっ!」 
 悲鳴をあげ、事態を把握しないままに、とっさに頭を抱えて自分の身を守るあたしの目の端に、課長に飛びかかってきた花沢類の姿が映った。
 は、花沢類っ!?
 え?ええっ!?うう、うぐぐ、お、重い~。
 あたしの体の上ごしに、課長に伸し掛かった花沢類が拳をもう一度振り上げたけど、唇を拭った課長が、花沢類の腹を蹴り飛ばした。
 「うわっ」
 そのまま、勢いを殺せず、後ろ向きに花沢類の体が車外へと吹っ飛ぶ。
 「は、花沢類!!」
 受け身をとって、地面へとまともに激突することを忌避した花沢類が、すぐに体を起こそうとしたその上を、相馬課長が逆に伸し掛かる。
 な、な、な、なに?なになに!?
 急な事態の進展に、あたしの思考が追い付いていかないっ。 
 なにがどうなってるの!?
 相馬課長が花沢類の胸ぐらを掴みあげ、締め上げたその腕と肩が、どこからともなく現れた黒服姿の精悍な男性2人に取り押さえられた。
 「…チッ。心外だな。先に手を出してきたのは、そっちだぜ?」
 「わかってます。ですから、どうか、穏便にとお願いしております」
 も、もしかして、花沢類のSPとか、そういう人たち?
 なんだか、昔、道明寺の命令で道明寺邸に拉致してくれた人たちに雰囲気が似ている。
 痛みに顔を歪めながら、相馬課長が腕を抑え込んで花沢類の体の上からのける男性へと抗議している。
 体への負担が消え、花沢類が逆襲しようとするも、相馬課長を抑えていたもう一人の男性が、今度は花沢類を抑え込む。
 「おやめください、専務っ」
 「…離せっ!」
 相馬課長の方は、どうやらかなり冷静らしく、抑え込まれた腕の力が緩んでも花沢類へ飛びかかる気配はもうなかった。
 「穏便ねぇ?そちらはまだ穏便にしたいって感じでもないようだけど?どちらにせよ、多勢に無勢だ。俺は勝てない勝負はしない主義なんでね」
 歯をガチガチならして、威嚇する花沢類に肩を竦め、相馬課長が立ち上がった。
 「けど、こっちの勝負は降りる気ねぇぜ。…どうやら、一歩遅れをとっちまってはいるみてぇだが、まだまだ挽回の余地はありそうだし?」
 チラリと視線をあたしによこす。
 なんのこと??
 なんで、花沢類…相馬課長を。
 え?
 どうなってるの?
 ただ茫然と、疑問符一杯に事態の推移を見守るしかないあたしを、助手席に回った課長が手をさしのべ、外へと引っ張り出す。
 「…悪い。その資料持って、先行ってくれ。さすがにこのまま行くのは、マズイから、殴られた顔冷やして身だしなみ整えてから、後で行く。遅刻すること伝えとけよ」
 「で、でも…」
 だいぶ頭に上った血は冷えたようで、花沢類が項垂れ、あたしから視線を反らしている。
 花沢類…なんで。
 「どちらにせよ、今は就業中。そっちの御曹司もいい加減頭が冷えただろ?こんな目立つところで痴情の縺れなんてこれ以上ごめんだからな。面倒な話は全部、後だ」 
 「…あたしには、面倒な話なんて、何一つないですけど」
 「どうだか」
 「ないんですってばっ!」
 言い張るあたしに、やれやれと、飽きれた顔で邪険に手を振り、先へ行けと促してくる。
 もうっ!わかったわよ。
 「とりあえず、行きます」
 「おう、頼む」
 顔を顰めながら、乱れた髪を撫でつけ、後はもう課長は花沢類には視線を向けず、もう一度運転席に座りなおす。
 「じゃ、30分以内に戻るから」
 車の窓からそう言い置き、そのまま課長は車を発進させた。
 ブオオオンと腹の底に響く音を立てて走り去ってゆく課長の車を見送り、あたしも踵を返す。
 「牧野」 
 絞り出され、くぐもった唸るような声が、後ろからあたしを呼んだけど、あたしは振り返らならない。
 「牧野っ!」
 何も聞きたくないよ、花沢類。 
 今は、この混乱した頭をあたしも冷やす時間が欲しかった。

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