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始まりは突然に…23話完

始まりは突然に20

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 「それでも貴方を愛しているから」では司君が、こちらでは相馬課長が暴走中?
 俺様男、絶賛大活躍!?
 当初は15話くらいにまとめたいなあと考えていた「始まりは突然に」。
 やはりというか見事に当ては外れて、はや20話。
 じれったい感満載のお話ですが、それでも、どうにか次か、次の次で終了です^^(←えっ?!まあ、でっかいカテゴリーの序章ですから、こんなもんでしょう)
**********

 なんだかここ数日、脱力~。
 花沢類に再会して、なんだかわけがわからないうちにデートしたりした日々がもう、100年も過去のよう。
 気が付けば、今月も後1週間ちょっと。
 そしてあれから…1週間。
 花沢類からは何の連絡もなかった。
 花沢類…フランスに帰る準備とかで忙しいんだろうな。
 思い起こすのは、勝手に一人で盛り上がって、勝手に一人で腹を立てて、花沢類を邪険にした日のこと。
 自分の中のぐるぐるした腹立ちを消化するのに精一杯で、あの時のあたしは花沢類のことまで見る余裕がなかった。
 ヒステリーとまではいかないだろうけど、わけのわからない言いがかり的な八つ当たりをしたあたしを、花沢類、きっと呆れたんだろうな。
 時間がたって冷静になってみれば、あたしは何をあんなにカッカッしていたんだろうと思う。
 確かに、お軽く付き合いたいとか、恋人になりたいかも…とか、スケコマシ的な発言はいただけなかったけど、花沢類と過ごす時間は楽しかった。
 あの花沢類が、軽い気持ちにせよ、そんな風に言ってくれるんだよ?
 凄い事じゃん。
 人に懐かない野良猫みたいにいつも不機嫌にあたしを睨み付けていた顔を思い出して、クスリと自嘲が零れる。
 知らない人よりは牧野…って、あの時は怒っちゃったけど、たぶん花沢類にしてみれば正直な気持ちだったんだよね。
 花沢類ってそういう人だもん。
 うん、光栄なことじゃない?
 美作さん、西門さんあたりだったら、それくらい普段から平気で言っていることだろうし、よくよく考えてみればいい年をした女がちょっと過剰反応だった気もする。
 嫌ならいや、たとえ短い間にしたって一緒にいたいと思えば、付き合ってみればよかったんじゃん…あたしには無理だけど。
 でも、ようはそういうことなんだ。
 相馬課長にもガキだと言われるはずだよ。
 難しく考えてしまって、無駄に悩んでしまったのはあたしのせい。
 花沢類の言動に無駄に一喜一憂してしまい、結局期待してたんだ。
 花沢類が、もしかして、本当にあたしのことを特別に思ってくれるかもしれないって。
 もうハッキリ、あの時、「静さんが忘れられない」ってフラれてるのにね。
 たぶん花沢類にしてみたら、自分の些細な行動一つで真っ赤になるあたしの顔を面白がっていたように、一々過剰に反応するあたしが面白かったのかもしれない。
 他人の心を弄ぶような人じゃないけど、花沢類にはそういう子供じみた無邪気なところがある。
 ただ、そういった悪意なき無邪気さって、時に人を傷つけることがあるってことをきっと知らないんだ。
 「…何、辛気臭く、溜息なんてついてるんだ」
 「課長」
 そういう相馬さんが、溜息をついて困った様に眉根を寄せてあたしを見ていた。
 「準備できたか?花沢物産行くぞ」
 思わずもう一度、溜息が出る。
 あたしがどんな気分でいようと、仕事は無情だ。
 とりあえず手元の資料をまとめて封筒に入れ、相変わらず後ろを振り返らない相馬課長の後ろをついてゆく。
 人気のないエレベーターに乗ってすぐ、何気なく課長が話しかけてきた。
 顔は階数表示の文字盤を見上げたままだ。
 「お前、花沢物産のジュニアとの付き合いはどうなってんだ?」
 「……」
 「あの男との関係を問いただしに言った翔子を突っぱねたんだろ?」
 ああ、そういえば、この人、あの御嬢様の従兄なんだっけ?
 「課長には関係ないことだと思います」
 チン…と音をたててエレベーターが地階の駐車場に止まる。
 あたしたちがエレベーターを降りるのと入れ替わるようにして、数人がすれ違ったので、課長が口をいったんはつぐむ。
 …また、課長の私用車か。
 きわめて一般的な社内駐車場に、この間のいかにも高いんです…といった似合わない高級車がデーンと待ち構えている。
 助手席のドアを開けた課長に、無言で顎をシャクられ、仕方なく素直に腰を下ろす。
 仕事だもん、仕事。
 課長が反対側の運転席に座り、ほどなく、スムーズに発進しだすと、課長が再び口を開いた。
 「お前さ、あの男とどういう付き合いしてんのか知らねぇけど、あいつの立場知ってんだろ?」
 「……」
 何が言いたいのか、なんとなくわかるような気もしたけど、だからといって肯定も否定も特にはしたくない。
 「よほどの覚悟がないなら、今のうちに引き返せよ。そんなに長くお前のこと見てきたわけじゃねぇけど、お前がどんな女かは、ある程度、俺はわかってるつもりだ。遊びなんかじゃ、付き合えねぇ女だろ、お前?」
 「…ただの先輩です」
 「あ?」
 「花沢類…花沢さんは、高校の時の先輩なんですよ」
 ちょっと驚いたように横目であたしを見てきたけど、すぐに視線を前に戻して、あたしの履歴書に思い当たったのか、ああ、と頷く。
 「そういえば、お前って英徳だったっけ?高校。年齢も…へえ?先輩ねぇ。かなり意外だな」
 そうでしょうねぇ。
 あたしがあのセレブ校の出身ていうだけでも意外だろうけど、ましてやどうみてもド庶民のあたしが超セレブの花沢類と知り合いなんて。
 「…その時から、付き合ってたのか?」
 「まさか。ただの友達です…たぶん」
 自信がないのはしょうがない。
 高校時代のあれこれなんて、一々事詳細にこの人に説明なんてできないし、その義理もない。
 「もしかして、他のF4とも知り合いとかか?」
 「……」
 無言でいたのを肯定ととったのか、今度は片眉を上げただけで、特に反応はなかった。
 「ふ…ん、それでか。あの飄々として掴めない男が、お前とやけに親しげだったのは」
 「…親しげって、別にそういうわけじゃ」
 「じゃあ、よけいにわかってんだろ?お前にあいつは合わねぇよ。俺にしとけよ?」
 俺にしとけって。
 「…課長だって、たぶん、あんまり花沢類と立場かわらないですよね?」
 なんでだか知らないけど、年齢よりは高い地位と立場にいるはいえ、実力で勝ち取った一般社員スタートからの叩きあげ組なのは解せないけど。
 東洋商事の前社長の孫で、現社長の甥だなんて、立派に花沢類と同人種だよ。
 「俺の噂知ってて言ってるんだろうけど、実際とはけっこう違うぜ?俺なんて、ごく一般庶民生まれだし、ごく一般的価値観もある程度もってる」
 それこそ、ハッ?てなもんだよ。
 「こんな、すごい車乗ってて?」
 「まあ、これは、俺の趣味だから、なんとも言い訳のしようもねぇけど、これでも5年ローンの自分で稼いだ金で買ったもんだぜ?」
 「ローンですか?」
 ちょっと、意外だ。
 お金持ちセレブのイメージとはかけ離れている。
 「あんまり詳しくは言えねぇが、お袋は確かに前社長の娘だけど、亡くなった親父はごく普通のサラリーマン。10才まで俺、社宅で育ったんだぜ?」
 「え?」
 思わず信じられなくて、目をパチクリさせて運転する課長の横顔を凝視した。
 「ま、親父が亡くなってお嬢育ちのお袋が自活するのは無理だったし、それ以降は樺沢の家に世話になってたから、俺の価値観も大概アンバランスっちゃあアンバランスだけど、少なくても生まれながらのサラブレッドの花沢よりはお前に近いと思う」
 …そういえば、すごい高級レストランに連れていかれたかと思えば、社内にいる時には普通にこの人ホカ弁とかも食べてたな。
 「…花沢さんのことは関係ないです。ただ、課長のことは有能な上司として尊敬はしてるけど、そういうふうには見れないって、この間もあたしは言ったはずです」
 「だから、何がダメなのか、言ってみろよ?好みじゃないって?そんな価値観、付き合ってるうちに俺が変えてやるよ」
 その自信過剰なところが嫌なのに。
 あたしは、振り回されるような恋愛は無理。
 かといってどんな恋愛がしたいのか、実際には何のビジョンもなかった。
 ただ、ふと、ふんわりとした花沢類の笑顔が浮かび上がったのには、我ながら驚く。
 何、あたしったら花沢類の顔なんて思い浮かべちゃってんのよっ!
 そうこうしているうちに、気が付けば、車は花沢物産の駐車場に到着していた。
 時間が時間だからか、こちらもあまり人気はない。
 車をスムーズに停車させると、いつものように運転席をさっさと降りるのかと思っていた課長が、考え込む様にハンドルに肘をかけ、片肘ついた手で顎を支えたまま微動だにしない。
 …もうっ、付き合ってらんない。
 いつもは、課長に助手席のドアを開けてもらって外へ出るあたしだったけど、別に男性にドアを開けてもらわなければ、外へも出れないという淑女なわけじゃない。
 自分でさっさか出た方が、普通に気楽だよ。
 ドアハンドルに手をかけて押し出そうとした手を、突然大きな男の手に抑えられた。
 「…え?」
 グッと抑え込まれた肩の重みに、驚愕して見上げた先、驚くほどに近い相馬課長の顔がっ!?
 な、なに?!
 「…お前、俺のこと男だって意識してねぇだろ?」

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