「それでも貴方を愛しているから…全97話完+α」
第一章 悪夢再来

それでも貴方を愛しているから010

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 今日もやってしまった…電源ブチリTT
 私が今使っているパソコン、電源ケーブルのパソコン側があまい。
 しかも、ノートなので普通はバッテリーがあるので、ケーブルが抜けてもしばらくは電源は落ちないはずなのですが、一度取り換えたにも関わらず、バッテリーは機能しておらず、ケーブルが抜けると即落ち…。
 以前まではテープでぐるぐるまきにしてたんですが、ちょっと前に移動するために剥がしたら面倒で、そのまんまにしてたら、やはり横着はダメですね。
 一話分、飛びました><
 もう~、グルグルグルグル巻きまくりましたよ!
 なんか、激しい疲労感が…。
 でも、頑張った、頑張ったのよ~。
 ああ、でも、もう子供帰ってきた。
 ああ~、これから子供のスイミングの送迎いかな…(予約投稿ですので昨日)。
 と、いうわけで?今日もわりとラブラブ。
 次回は微Rだったりして、げへ。
※土日2話更新ですが、しばらくは見合わせます。と、いいますのも、類×つくしですが、そちらも更新しますので、一日2話にはなりますし、まだサイクルが戻っていない、それほどまだ人気度が上がってない等。その2つ以外の更新もできれば…とは思ってますが、「美男ですね」も始めちゃったので、保留の方向で^^;
**********

 差し出された白い肉片に、ガチーンと固まってしまう。
 あ~ん、てどんな顔でそんなこと言ってんだ、こいつ。
 …こんな顔ですね、はい。
 もうそりゃあ、嬉しそうな甘い甘い顔。 
 期待に満ちたその顔を裏切るのは、なかなかに難しい。
 き、キャラじゃないんですけど…。
 そうは言うものの、道明寺だってキャラじゃないと思うんだけど、不思議に違和感はない。
 目を寄らせて差し出されたフォークの先っぽを見つめ、その状態をどうしたらいいのかと悩む。
 でも、何やら少しづつヒクついてきた道明寺のこめかみのあたりが怖いので、仕方なく口を開けた。
 「…ッムグ」
 ちょ、ちょっと!いきなり勢いよく突っ込まないでよっ!?
 「もぐもぐ、ゴックン」
 文句を言おうとしたあたしの方に、自分の切り分けた皿を差出し、
 「ほれ、そっち寄越せ。俺のやるよ」
 とっても満足そう。
 そのあまりに素直で邪気のない表情に、文句も言えない。
 こ、このラブラブビームに逆らうのは、容易じゃないよ~。
 「え…、いいよ」
 「いいから。それとも、そっちも食う?」
 「いや、無理だから。さすがに」
 ありがたく解体された海老(…海老だ、海老。文句ある?)を受け取って、自分の分を目の前で甘く優しく微笑む男に差し出した。
 美味しい料理に舌鼓をうち、メインを終え、今日はメインは1種だったのでソルベ、チーズ、フルーツに進み、デザートへ。
 うう、もうお腹はちきれそう。
 肉がなくってよかった。
 以前に、食べきれなくて、残すことに抵抗があったあたしを憶えてくれてたんだよね。
 美味しいケーキをつつきつつ、
 「ねえ」
 「ん?」
 「今日ってなんかの記念日だった?」
 こいつは意外なことにけっこう記念日好き。
 仕事が忙しくて、その記念日とやらを一々祝ってる暇なんかないけど、やれ出会った記念日だ(階段から落ちてきた真木子ちゃんに顔を踏まれた日?)、俺様が牧野に惚れた記念日(飛び蹴りされた日?)、初キッス記念日(コケたあたしに顔をぶつけられた日?)といろいろと記念日に制定したがる。
 たいていは、電話やメールで、
 『今日は○○記念日だ!…けど、すまねぇ。これから南米飛ばなきゃなんねぇから、プレゼント贈っとくな』
 と、一方的に物を送ってくる。
 最初の頃、そんな高価な物をなんだかよくわからない記念日で一々もらえるわけもなかったから、そっこう送り返していたけど(運賃高かった~。NYからそんなもん送ってこないでよ、正直迷惑だからと何度思ったか)、そのうち、お邸の使用人さんたちが『牧野さまが受け取ってくださらないと坊ちゃんが荒れて~』と、連日泣き落としにくるから困って結局…道明寺邸の箪笥の肥やしにしていた。
 昔みたいに人にあたることはないみたいなんだけど、相変わらず物にはあたるんだよね、迷惑な。
 あたしが怒るから、そんなに派手なことはしないけど、こんな大男に暴れまわられたら、メイドさんたちだってそりゃあ怖いだろう。
 西田さんからも、喧嘩をするたびに、こいつがムクれる度に、
 『…牧野さま。切に切に』
 と当のこいつより頻繁に電話が入る。
 暴力は振るわないらしいけど、不機嫌になったこいつは扱いづらく、一般社員の恐怖の的になるとか。
 …いよいよ、猛獣使いになってきたなあたし。
 それとも、暴れる駄々っ子を誤魔化すための飴玉か?
 …と、それはどうでもよかった。
 「で?なんの記念日」
 いそいそと、それはまた嬉しそうに…今日は笑顔の大判振る舞いだな…、懐から細長い箱を取り出す。
 あの形から言って指輪はないよね。
 第一、婚約指輪はもう貰ってるし。
 期待に満ちた目に促され、いやいや受け取り箱を開ける。
 「俺とお揃い」
 だね~。
 男と女物の違いはあるけど、デザインはほぼ一緒のペア。
 ペカーッと燦然とダイヤの輝きが目に眩しい高級腕時計だった。
 こんな高そうなもん怖くてつけられるわけないでしょっ。
 コイツの場合、高そう…じゃなく、間違いなく高い。
 それも一ケタ、二ケタの半端なレベルじゃなく。
 「…いらない」
 「ああっ!?」
 「すいません、言い間違えました」
 あまりに怖い気迫に、瞬時に言葉を翻す。
 「でも、貰えないよ、こんな高価な時計」
 普段のチープなあたしの服装に、こんな凄いもん似合うわけないでしょ?
 「また、お前はそれか…」
 ふうっと溜息をついて、眉根を寄せている。
 いきなり怒鳴りつけないのは成長の証…でも。
 「高価も安価も関係ねぇ。俺がつけろといったら、つけろ」
 「…なに、それ。その俺様理論。いらないつーの」
 「つけろ」
 「やだ」
 ピキピキ。
 うわあ、ついにきた!額に青筋。
 そういえば、今日はまだ見てなかった…かも?
 やだな~、こんな高級レストランで怒鳴られるは御免蒙りたいんだけど。
 と…。
 「…俺が頼んでもつけてくれねぇの?俺、お前とおそろいのつけてーんだよ」
 なんだか捨てられた子犬目線で、上目使いであたしを見る。
 うわあ~、や、やめて~。
 下手に出られると、あたしも弱い。
 俺様のくせに、こいつ最近、新しい技を身につけつつあるんじゃない?
 そうは言っても、ここで絆されると、また、お邸に肥やしが増える。
 …まあ、こんな小さい物、お邸の部屋(もったいなくも、一室あたしの物置?部屋にお借りしている。もちろん、置いているものはすべてこいつ&椿お姉さんからの大量のプレゼント)にいくつだってまだまだ入るだろうし、いくらお給料貰ってんだか知らないけど、こいつにしてみれば痛くもかゆくもない物だろう。
 でも、そういう問題じゃない。
 口を開くと喧嘩になりそうだったから、目に力を入れ無言で箱ごとテーブルの上で押し返す。
 それを無言で見ていた道明寺が、ヒョイっと手に取り…。
 「うぎゃあああ、あんた!なんてことすんのよっ!?」 
 部屋の片隅に向けて、投げ捨てたっ!
 しまいには自分の腕についている物まで外して投げ捨てようとするから、急いで回り込んで腕を抑える。
 「ちょ、ちょっと!何すんのよ。壊れるじゃないのよっ」
 時計なんて、精密品なんだからね。
 箱ごととはいえ、投げられた方壊れてないだろうな。
 なんか、鈍い音がしたような気がするけど。
 「別にもういらねぇから、壊れてもかまえねぇよ。お前と揃いにしたくて作らせたけど、お前が気に入らねぇなら、意味ねぇし。違うの作らせっから」
 「ちょっ。違うの作らせるって、そういう問題じゃないでしょうっ!?」
 つまんなそうに、ぶーたれた顔であたしを見て、そっぽを向く。
 あんたはガキか!?
 さっき、大人になったと思ったのはあたしの錯覚?
 「そういう問題。俺にとったら物なんてその程度。どうせ、お前、受け取らないんだろ?だったら、俺が捨てようと壊そうと関係ないじゃん」
 ヒクヒク。
 とりあえずは今すぐ自分の時計を投げ捨てるって感じではなくなったので、抑えていた手を離し、部屋の隅っこに落ちている時計を拾いに行く。
 箱は見事に開いちゃって、中身がちょっと覗いているけど、とりあえずは破片やガラスが飛び散っているってことはなさそう。
 手にとって、慎重に中から時計を取り出すと、カチコチとレトロな音を刻んでちゃんと動いてる。
 ブロンズとシルバーの華奢な作りで、内部に太平洋を挟んでアメリカと日本の地図が描かれ、更に小さな時計が入り込んでいる。
 時刻ごとのギリシア数字の上に埋め込まれているのはダイヤ…かな。
 派手好きな道明寺にしてはおとなしい目の革ベルトだけど、これって牛革じゃないよね?
 変わった手触りに見入っていると、案の定、
 「それ、アリゲーター。鎖の方がお前の腕に似合うって思ったんだけどよ、お前、鎖だと落とすだなんだとうるせぇだろ?」
 以前にもオシャレさを優先して、何度か気が付かないうちに落としているので、鎖は忌避していた。
 …まあ、あたしが買う時計なんて、道明寺が買う高級時計からしたら玩具以下な値段なんだけどさ。
 不機嫌にすっかりやさぐれて、お行儀悪くテーブルに肘をついてそっぽを向いている道明寺が、それでもチラリチラリとあたしに視線を寄越しては、知らん顔を繰り返している。
 はあああぁぁ。
 内心で大きなため息をつく。
 「…わかったわよ。悪かった、ごめんなさい。私が間違ってました」
 「何がだよ」
 「あんたのせっかくの気持ちを台無しにして、ごめんなさい。時計…ありがたく、いただきます」
 まだ、拗ねてるのか、今一反応の鈍い男の前に立って、時計を腕に当ててみる。
 そういえば、この間電池が切れちゃって、どうせ携帯電話で事足りてるからとここのところ腕時計をしなくなってたんだと思いだした。
 もしかして、その話、この間の電話で話していたから、腕時計なんだろうか。
 「どう?」
 腕にはめた時計を目の前に翳して見せる。
 無表情に見返していた男の顔が、やっと機嫌を直してニヤリと笑う。
 そのまま、ニヤニヤにやけて、あたしの腰を抱き寄せてきた。
 「ちょっと!」
 咎めても、あたしの腰に懐いて離そうとしない。
 この男は本当にロマンチスト。
 野獣な性格となんだかマッチしていないようにも思えるけど、こいつと深く関わって付き合ってみればそう意外なことでもないんだ。
 やたらとたくさん作りたがる記念日にしても、デートで腕一杯の花束なんてくれちゃうところも。
 そういえば、昔高校生の時に、部屋中に溢れかえるほどの何千本もの薔薇の花をくれた。
 初体験の南のコテージ(未遂に終わったけど)や、NYに行った時に『Love Tukosi』の文字を飛行機雲で作ってくれたことだってそう。
 逆にむしろ、きわめて現実的なあたしにしてみたら、この甘さが慣れなくて、気恥ずかしくて、素直になれない。
 可愛くないって思ってるんじゃないかな、本当は。
 「何、難しい顔してんだよ」
 「あ、ううん、なんでもない。…って、離してったら」
 「いいじゃねぇか、俺たちの他に誰もいないんだし。俺ら、普段中々会えねぇ恋人同士だろ?」
 そんなことを言われたって、いきなりこんなの困るよ。
 「で?」
 「で??」
 困っていつもとは逆の位置にある、道明寺のクルクルの頭を見下ろしていたら、妙にキラキラ期待に満ちた眼差しがあたしを見上げてきた。
 な、何よ?
 「で、俺には?」
 「はい?」
 「俺にはなんかくれねぇの?」
 「…なんかって、言われたって。そもそも、今日はいったい何の記念日なのよ?それさえ、あたしわからないし。何にも言われてないから、プレゼントなんて用意してないわよ」
 そうじゃなくても、コイツに何をあげればいいわけ?
 そもそも今までの(わけのわからない)記念日にも、自分は山と霰とプレゼント攻撃をしかけてきたけど、あたしからの物なんて期待したことなかったはず。
 期待されても困るけど。
 疑問符一杯のあたしに、なんだか知らないけど迫ってくる。
 「くれるの?くれないの?」
 「だから、なんなのよっ」
 「今日は俺とお前の新しい関係の記念日」
 まだわからなくて眉根を寄せるあたしの眼前に、道明寺が何かのカードを突きつけてくる。
 戸惑いながら、それを受け取って目を凝らすと…。
 「上に部屋とってるから。それ、スウィートのカードキー」
 カードを握りしめたまま、あたしの思考は停止した。

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