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「愛してる、そばにいて」
第10章 贖う⑤

愛してる、そばにいて1012

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 R18です。
 パスなし、隠しなし(通常版では隠せてますが、テンプレート的には隠せず)ですので、18歳未満の方、苦手な方ご注意をm_ _m
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 …愛してる、愛してる。
 ギュッと目を瞑ったつくしは、唇を小刻みに震わせ、いたいけな少女のように見えた。 全身を支配する欲望とは真逆の、彼女に優しくしたい、彼女を慈しみたいという柔らかな情動がじんわりと滲み出し、意識せずとも彼の手や唇はまるで繊細なガラス細工か何かに触れるように慎重になった。
 気が付けば、呟いてしまっている。
 「お前が、好きだ、愛してる」
と。
 以前はただこの時間が早く終わって欲しいとばかりに耐えて、目を瞑っているばかりだったつくしの瞼がピクピクと動いて、彼の視線のすぐそばで、ゆっくりと彼女の大きな目が開かれてゆく。
 …綺麗だ。
 濡れたような漆黒の目は潤んで頼りなく揺れ、けれど、かつてのように背けられることなく、彼女を求める司の表情を映していた。
 彼女の目に映りたい。
 ―――触れたい。
 口づけたい。
 そんな自分の心さえ理解することができなかった、かつての自分。
 唇を寄せる彼の唇を待ち受けるように、つくしが再び目を閉じ、しっとりと彼の唇を受け入れてくれる。
 甘やかな彼女の吐息が、ふっと鼻先を香って、柔らかな唇の感触にもっと彼女を味わいたいという想いが燃え立つ。
 その吐息一つ、髪の毛の一筋、爪先の一欠片さえ、なにかも彼女のすべてを自分のものにしたいという飢餓と焦燥とが常に彼の心を支配し、誰の目に触れぬところへ閉じ込めて、隠してしまいたいという欲望との戦いに明け暮れた数年間。
 そんな彼の背を、つくしの小さな手が、今は迷うことなく抱いてくれる。
 「………つくし」
 「ん………ハッ……ぁ……ん、あっ」
 唇を重ねるたびに、深まるキスにつくしの眉根が苦しげに歪むのに、司は突っ走ってしまいそうな激情を堪え、そのたびに唇を離しては彼女の顔にいつかのような嫌悪や拒絶が浮かぶのではないかと恐れ、けれど、久しぶりの接触に戸惑いと緊張、そして恥じらいが浮かぶばかりで、そこに恐怖はないことに安堵して再び唇を合わせ、舌先を彼女の中へと忍ばせる。 
 やがて、絡まる舌の熱い温度が、互いに同じになって、互いの口から溢れた唾液がつくしの唇から溢れ出し、その筋を司が舌先で辿って舐め取って、つくしの素肌をじっくりと味わってゆく。
 …甘ぇ。
 いつもそうだ。
 まるで彼女自体が彼女が好む砂糖菓子にように甘く、彼女の匂いと相余って、彼の脳裏を鈍く痺れさせた。
 「あ……ぁ…ぁ…んん……ふっ…つ…か、さぁ…」
 迅る気持ちを抑え抑え、彼女が再び恐怖に襲われてしまわないように……辛い記憶を蘇らせてないようにと、大切に触れ、つくしの纏っていたバスローブに手をかけ彼女の体から剥がす。
 「っ!」
 バスローブの下のつくしは、当然といえば当然のことだが、ショーツ一枚の姿で、他には何一つ身に纏ってはいなかった。
 羞恥心が強く、いつもは彼に素肌を晒すどころか、キッチリとパジャマを着込んでめったにバスローブ姿ですら晒さない彼女の気持ちと覚悟が見える。
 自分に跨ったまま、無言で彼女を見下ろしている司の視線に気がついたつくしが、怪訝に目を開け、司の目と出会って、すっかり着崩れさせられてしまったバスローブを慌ててかき合せようとするのを、司の手が遮って、彼女の手に手を重ねてベッドに張り付けにしてしまう。
 「やっ」
 3年ぶりに見るつくしの白い裸体が、今にも脳天から血を噴き出しそうに司の興奮と欲望をいやがおうもなく高めてゆく。
 どこか物言いたげなここのところの彼女の様子に、司も気がついていた。
 自由にならない身体をもじもじとひねって、身体を隠そうとするつくしの恥じらいに、ふっと司の唇に微笑が浮かぶ。
 「そ、そんなにジッと見ないで」
 「なんでだよ?」
 「だ、だって、は、恥ずかしい…か、ら」
 「……すげぇ綺麗だぜ?だからもっとよく見せろよ?」
 「ゃっ…」
 つくしの手を掴んでいた片手を離して、彼女をじっくりと見下ろしながら、彼女の滑らかな素肌をそっとなぞってゆく。
 司が一捻りしただけで折れてしまいそうな細い首、綺麗なカーブを描いた華奢な鎖骨、ふっくらと盛り上がったカタチの良い小ぶりな乳房。
 甘い芳香をほのかに放ち、うっすらと汗ばんでいるのにどこかひんやりとした感触に、自分の熱の高まりを自覚する。
 離された手を握っては開いて、司のねっとりとした視線に耐えきれずに片腕で顔を隠してしまう。
 チュッと音を立て、彼女の素肌のそこかしこに、自分の印を刻み込み、甘い痛みと蕩けるような快楽で彼女に教え込む。。
 …お前は俺のものだ。
と。
 今度こそ。
 「んっ……あっんっ、……ん………っ……あ」
 つくしの甘い呻きがもっと聞きたい。
 やんわりと手の中のやわらかな塊にやわやわと触れ、反対側の乳房にも唇で赤い花を散らす。
 ペロリと胸の頂きを舌先で舐めると、「ああっ」とひときわ甲高い声をあげて、つくしが背を仰け反らせた。
 「つくし」
 「……司?」
 「つくし、つくし、つくしつくしつくしっ」
 彼女の名前を呼べば呼ぶほど愛しさが増して、どれほど彼女を愛せば気が済むかと思うのに、愛しても愛しても愛しきれないほどに、彼女が愛しい気持ちが生まれてきた。
 重ね合わせた胸の、ドキドキと動悸打つ心臓の音さえ、彼女を愛していると、叫んでいるようだ。
 絡めた指先を引き寄せ、キスを贈る。
 「司、手……震えてるの?」
 「…ああ」
 何度も抱いた女を抱いているというのに、司の指先は小さく小刻みに震えていた。
 「怖ぇんだ」
 「…え?……」
 胸の奥、喜びと空恐ろしいほどの幸福感と―――そして、相反する怯えが彼の手を震わせていた。
 「お前が愛しすぎてっ」
 …お前をまた嫌われてしまんじゃないか。
 いつかの日か、彼女を失ってしまうんじゃないかと、それがこの上なく恐ろしかった。
 この胸を切り開いて、自分の心を彼女に見せることができたなら。
 最期の瞬間まで、彼女への愛を叫んで死ねたなら、それで自分はきっと本望だろうと思う。
 自分の手指や唇が触れていないところがあるのが赦せない。
 「あ……っ」
 しどけなく桜色に染まった肢体を無防備に晒したつくしの姿を、美しいと思う。
 司にとって、この世でもっとも美しくも艶かしくも……欲望を掻き立てる光景だ。
 音を立て、そのシミ一つないなめらかな肌を唇で吸い上げながら、つくしの胸、みぞおちへと舌先を滑らせ、つくしの両足を掴んでグイッと開く。
 すでにつくしの下肢は溢れ出した愛液でぐっしょりと濡れそぼっていた。
 司は濃厚な女の芳香を放つソコへとむしゃぶりつく。
 「あっ…ぁ…ぁあ、やっ、だめぇっ…ぁっ……ひぃぅっ!」
 身体を起こして、半ばつくしが彼の頭を両手で抱え込み、引き剥がそうとか………あるいは、押し付けようとか、彼の頭皮に爪を立て、呼吸を荒げてつくしがひきっりなしに喘ぐ。
 「…あ…あぁ…ああっあぁんっ…ハァハァ」
 …もっとだ。もっと、俺で感じているお前の声が聞きたい。
 苦しげな声ではなく、我慢している辛そうな声ではない……声を。
 司はつくしの味を感じながら、舌と唇で彼女の快楽の芽を舐めしゃぶって、優しく甘噛みをしてをつくしに悲鳴を上げさせた。
 尖らせた舌先でトロリとした蜜をすくって彼女の胎内に塗り込め、ゆっくりと指先を中へと侵入させ、久しぶりの彼女を解して馴染ませてゆく。
 「チッ……、もっと慣らしてやりたかったのに、もう……我慢できねぇっ」
 痛いくらいに指に力を込め、縋りついていたつくしの手指の力が緩み、優しく彼の髪を撫でてくれる。
 ―――大丈夫、来て。
 そう言われた気がした。
 いや、おそらく彼の気のせいではなかっただろう。
 身体を起こした司が伸び上がって、つくしにキスをすると、必死で答えてくれるから。
 唇を合わせ、舌を絡ませ合いながら、つくしの片足を抱えあげ、熱く潤い彼を待ち受ける彼女の中へ、ゆっくりと分け入る。
 「あっ!あぁっ……ああぁぁんっ、ん、つ、つかさぁっ」
 「ハァッ……つく…し……うっ!」
 彼女のすべてが、こんなにも恋しく………狂おしいほどに愛おしい。




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