「愛してる、そばにいて」
第8章 明日に咲く花④

愛してる、そばにいて0692

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 マジマジと見られて、居た堪れない。
 初めての時だとて、自分から誘っておいていまさらだとは思うが、いかにも自分が淫乱ではしたない気がして、つくしはどうにも恥ずかしさを堪えられなかった。
 「ご、ごめ……」
 「いいよ?」
 「わっ」
 腰に腕を回され、クルッと広い胸に乗せられてしまう。
 自分から言い出したことだというのに、展開の早さに頭が追いつかずカ――ッと頭に血が上る。
 「ふふ、すげぇ。顔真っ赤」 
 「………いい年して、カマトトぶってとか、呆れてるでしょ?」
 「いいんじゃない?お前の照れ屋なところも萌えるし、積極的に迫ってくれるのも嫌いじゃないよ」
 「積極っ」
 ――的ではないとはいえないだろう。
 これまで、二度の結婚での彼女は、性に関して積極的とは言い難かった。
 司とも、隼斗とも、常につくしは受身で、夫の望むままされるがままの性生活。
 そして、その二人の夫にしても、そうしたつくしの性格を慮って、無理に積極的であれとは望まなかった。
 …セックスが好きじゃなかった。
 それは隼斗との夫婦生活もそうであったし、思い起こせば、司とも最初の頃はどちらかといえば諦めだったように思う。
 かつて、自分はこの男を愛していたのだ。
 愛していた男を忘れてしまった薄情者なのだという疚しさと、そんな自分を変わらず愛し大切にしてくれる司への罪悪感と同情。
 これほど凄い男性がどうして…と思う心とは裏腹に、司に求められれば求められるだけ、……いつもどこかで逃げ出したかった理由も、いまならばよくわかる。
 「今日は、つくしが頑張ってくれる?」
 もうこれ以上真っ赤になることはないと思っていたのに、類の甘いおねだりに茹で蛸を通り越して頭が沸騰してしまう。
 「ダメ?」
 コクコクと無言で頷きかけて、
 「わ、わかった」
これは自分が望んだことなのだ、望まれたからではなく、自身の意志から求めたことなのだとハッキリと言葉にする。
 「……そんなに生真面目じゃなくてもいいのに」
 「え?」
 ボソリと呟かれた類の苦笑交じりの言葉尻を聞き逃したつくしが、問い返すが類は緩く首を横に振って、微笑むばかりで教えてくれない。
 「なんでもないよ。……さあ、どうしてくれるの?」
 唆す類の言葉に力を得て類の体をまたぎ、伸び上がったつくしが、類の顔をベッドの敷布についた腕で囲い込むようにしてに覗き込んで、そっとそのカタチの良い唇に唇を落とす。
 いつも彼がそうしてくれるように、何度も軽いキスをしては角度を変えて、少しづつ深いものへと変えてゆく。
 チュッ、チュッと小鳥が囀るようなリップ音が、ピチャ、クチュッという粘性の水音に変わる頃―――、
 「……ん………」
 喉に絡んだような掠れた小さな喘ぎ声が類の唇から洩れて、ただ緩く抱きしめられて背を撫でられているだけなのに、背筋を貫くような快感が駆け抜け、自分の股の間がじんわりと湿ってくるのがつくしにもわかった。
 …私、興奮してる。
 いまさらながらに自分が興奮しているのだと気がついて、恥ずかしさよりもなぜかうるりと涙が滲んだ。 
 「……つくし?」
 問いかけるような優しい優しい…密やかな声。
 間近で覗き込んでくるビー玉色の目に唇を落とすと、類もスッと彼女のなすがままに瞼を閉じてくれる。
 こめかみ、頬と、キスをして、舐めて、彼を確かめる。
 …大好き。
 彼が好きだと心の中で何度も呟き、つくしは類の耳たぶをそっと口に含んだ。
 キュッと軽く甘噛みして、柔らかくちぎると類の顔がわずかに歪む。
 「痛い?」 
 …それとも感じてる?
 わかっていながら、誘惑を込めてそっと囁き、彼の官能へと呼びかける。
 「………どう思う?」
 「もうっ」
 どこまでも余裕な類は、笑い含むばかりで素直には答えてくれない。
 それでも彼女の指先や唇が彼をなぞるたびに、さざ波のように震える肌の緊張や、小さく息を飲む仕草が、今彼もまた感じているのだと彼女へと伝えていた。
 それが嬉しい。
 …髭が生えてる。
 そんな当たり前なことに気がついて、つくしは淡い色合いのざらりとした髭の感触を舌先で確かめる。
 指先で触れるのとはまた違う、柔らかそうな見た目とはまったく違う、意外にもザリザリした感触に、思わずふふふと笑みが零れた。
 少しづつ下へ下へと下って、自分とはまるで違う性を持つ彼を確かめ、喉仏に触れたり、がっしりとした鎖骨に軽く歯を立て、熱い胸板を舌先でなぞってキスをする。
 「凄い。なんだかじっくりと味合われてる……って、感じがする、よ」
 時々彼の言葉が途切れて、類が熱い吐息を洩らす。
 今までつくしが知らなかった悦び。
 与えられるばかりではなく、自分もまた与えることができるのだと愉しい気持ちが加速した。
 愛しさのままに。
 指先で、手のひらで、唇で、全身で、類の美しい体に触れてゆく。
 広い肩、着痩せするのに盛り上がった逞しい胸筋、しなやがで強靭な腕。
 そして、6つに割れた腹に指先で触れ、筋肉の割れ目をなぞる。
 「……いつも寝てばかりいるのに」
 そんなつくしのボヤきが聞こえてしまったのだろう。
 クツクツと類が笑う。
 「ムキムキってほどじゃないでしょ?」
 「ムキムキ」
 類は嫌がるが、できれば彼には永遠に王子様でいて欲しい。
 ムキムキでいけないことはなかったが、やはりムキムキ=王子様には微妙に違和感を覚えてしまうから。
 無意識のうちに眉根を寄せてしまっていた彼女の表情に、さらに類の顔に笑いが広がって、またもやコメディチックな展開になっていってしまう。
 …なんつーか、私たちって。
 そんな風に呆れてしまう気持ちもあったけれど。
 でも、そんなシリアスに抱き合わなくても、温もりと優しさを分け合えればそれでイイんじゃないかなんて。
 「なんか楽しそうだね」
 そんなふうに問いかけられてしまう。
 「……楽しい?」
 「楽しいよ」
 「良かったね」
 「…………ん」
 なぜかこんな時だというのに、つくしは泣きたくなった。
 ふわりと優しく微笑んでくれる類の唇に唇を合わせ、彼の言葉に心から同意する。
 楽しくて良かった。
 こうした行為や時間をもう辛いものだと感じなくて良いのだ。
 それでもシラけてしまう前にと、つくしはエイヤっと類のパジャマのズボンの中へと手を差し入れ、わずかに勃ち上がっていた彼の男性の証に下着越しに触れた。
 「……っ」
 余裕だった類が顔を顰めて、つくしの髪を撫でていた手にぐっと力が入り、わずかに腰を浮かせた。




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