「中・短編^」
愛妻生活…7話完

愛妻生活1

 ←Fake Out~真情~ 【総二郎×つくし】 →愛妻生活2
◇更新情報他雑文 『こ茶子の日常的呟き』へ
【君を愛するために】オススメ作品!?
ランキングもよろ(・ω-人)
ブログランキング・にほんブログ村へ
いつも応援ありがとう♪
**************************************

愛妻生活

 CPはあきら×つくし。
 つくし&あきらともに社会人で、つくしは日本でごく普通のOL、あきらは家業を継ぎイギリスに赴任していたが…。
 原作的に司との別離は、遠恋時代に円満解消?
 もうそれこそ、記憶喪失分岐でもなんでも?いいようなストーリーですが、とにかく、あきら王子のベタ甘、ラブラブ話。
 短い話なので、もう花男である必要性があるかもわからないほど、ただイチャイチャしてるだけの勝手にしてくれよ、話ってことで^^;
 そのため?司、類、総二郎他、花男メンバーは影も形もありません。
 きっぱり。
**********

 「ふわぁ、すご~い明るくて綺麗~」
 「そうか?」
 「うん、めちゃ景観いいんだねぇ。ロンドンの街が一望できるよ」
 それに凄い広いし、足を踏み入れるのが怖いくらいな豪華さは言わずもがな。
 ソファで区切ったダイニングとリビングの一体型の部屋だけど、たぶん、パッと見た感じ、この部屋だけで20~30畳はあるんじゃないかな。
 ここは美作さんが個人で所有している、イギリスはロンドンの高級アパートメントのペントハウスで、彼がイギリスに赴任することが決まった半年前に購入したばかり。
 戸建じゃないとはいえ、居間に面したテラスは専用パティオになっていて、サウナやホットタブ、バーベキュー設備まで揃っているっていうから驚きだ。
 最上階のこの部屋には専用のエレベーターがついていて、直接ペントハウスにアクセスできるようになっている。
 エレベーターを降りたそこは緑の生い茂る美しい屋上庭園で門扉までついていたから、思わず自分が屋上ではなく、地階に戻っちゃったのかと降りたばかりのエレベーターを振り返ってしまったくらい。
 ハイドパークを目下に望む超高級住宅街のド真ん中だというのに、ここが賃貸じゃなくって、持ち家だって言うのも驚く話だけど、そうした美作家や美作さん個人所有の不動産は世界各地の主要都市にはいくつもあって、軽井沢とロスアンゼルスにある別荘とは違う扱いなんだとか。
 別宅と別荘に違いってなに?
 住まい一つをとっても、もう世界が違うよね…わかっていたことだけどさ。
 あの豪華で広大な美作邸を知っていて、いまさら驚くことじゃないのかもしれないけど、ごく一般庶民のあたしからしてみたら、ホントどこの王族だって話だよね…。 
 「気に入った?」
 「……気に入ったっていうか」
 なんていうか、とにかく、
 「凄い。やっぱり美作さんって、ハンパないお金持ちだったんだね」
 「なに他人事な顔してんだよ。お前もそのハンパない金持ちの一員だろ?奥さん?」
 コツン。
 「……そ、そうなんだけど」
 ひぁああっ。
 奥さん呼びに照れてしまう。
 甘い顔をした美作さん――この場合旦那様?いやいやいや、あたしのキャラじゃないでしょ、ゴホン、美作さんが、面白そうに目を煌めかせてあたしの顔を覗き込む。
 「顔、真っ赤。奥さんになっても、まだ俺にそんな顔してくれるんだ」
 「う、うるさい」
 しょ、しょうがないじゃないっ。
 奥さんになったって言っても、つい数週間前、一時帰国をしてくれた美作さんと二人で役所に婚姻届を出した後、彼はそのままトンボ返りでイギリスに帰っちゃったから、まさに籍を入れただけでまだこの人と結婚したっていう自覚は皆無なんだよね。
 結婚式もしてないし、もちろん披露宴も。
 すべての順番をすっ飛ばして、あれよ、あれよと話は進んじゃったって感じで、ホント、いまだに我がことながら信じられない。
 それというのも…ハァ。
 「拗ねるなよ。俺は嬉しいんだから」
 「美作さん?」
 「お前はこれから俺の妻であり、これから生まれる俺の子供の―――子供達の母親になるわけだけど、ただ夫婦、互いの子供の親ってだけじゃなく、いつまでも恋人同士のままでもいようぜ」
 「…美作さん」
 「一生俺にドキドキして、そういう顔しててくれよ。俺がお前を見るたびに胸をトキメかせて見惚れちまうようにさ」
 それこそ見惚れてしまいそうな綺麗な顔がゆっくりと降りてきて、自然に目を瞑ったあたしの唇に重なる。
 チュ、チュッて、小鳥の囀りみたいな可愛くて、優しいキス。
 彼に言われなくても、胸がドキドキして、今にも心臓が喉から飛び出しちゃいそうで、そんな自分が恥ずかしくて…でも幸せで。
 「…ん」
 離れてゆく唇を名残惜しく見送ったのは、美作さんには内緒だ。
 軽くキスされただけなのに、もう100M走を全力で駆け抜けたような胸の高鳴りにくてっと力が抜けて、抱き寄せてくれる美作さんに身を任せて寄りかかった。
 「なぁ、凄い疲れてる?」
 「え?」 
 「良かったら、あとで市内観光がてら、買い物に行かないか?」
 「買い物?」
 あたしの肩を抱いた美作さんに、ほとんど片面全部が掃き出し窓になっているテラス側の窓へ促される。
 「お前がこっちの生活に慣れて落ち着いたら、美術館やピカデリーの演劇とかも一緒に行きたいけどさ。今日のところはつくしがこれから毎日買い物したり、ちょっと散歩したり、生活する場としてのロンドンを案内したいんだ」
 美作さんは本当に優しい。
 あたしができるだけ自分でできることはやりたいと思っている気持ちを酌んでくれて、マンションにも極力人手を入れないでくれた。
 もちろん、以前から雇われている人との兼ね合いがあるし、この広い部屋を今の体調のあたしが完璧に保つのは無理な話なので、週に何度かはハウスキーパーの人に入ってもらって掃除をお願いしているし、何事も体調優先で、無理をしないって約束。
 買い物や食事の支度も、時には配達やデリバリーを利用するようにって、本当にもう至れり尽くせりなんだよね。
 …今は一人の体じゃないんだからって。
 そう、今、あたしは実は妊娠5ヶ月…安定期に入ったばかりで、え~いわゆるできちゃった婚ってヤツ。
 いずれは結婚を…とは漠然と思っていたけど、まさかこんなに早くっていう戸惑いもあった。
 特に今年に入ってから、イギリスに赴任する美作さんと遠恋が決まっていたから尚の事、妊娠が分かった時には軽くパニックになってしまったんだよね。
 …どうしよう、って。
 いつものあたしの悪い癖。
 それでも一人で悶々と悩みきれずに優紀に相談したことで、物事がこんなにも大きく変わってしまった。
 優紀に背中を押された。
 ママになるんだから、ちゃんと美作さんと話し合わなきゃダメだと怒られて…。
 あたしから電話で話を聞いた美作さんは最初驚いてたけど、凄く喜んでくれて、すぐに万事さまざまな方面へと手配や気配りを済ませて、ロンドンへとあたしを迎えてくれたんだ。
 …それまでも、結婚しよって、ロンドンにもついて来てって誘われていたんだけど、自分に自信がなくって二の足を踏んでいたあたしにとっても、凄く大きな転機でいいキッカケになったと思う。
 音に聞こえた名家の美作家には申し訳ないことだったけど。
 で、双方美作家、牧野家の話し合いの結果、とりあえず先に籍だけでも入れて、あたしはロンドンにいる美作さんのもとへ。
 そして、『やっぱり、ジューンブライドよ!』と言う美作さんのお母さんの鶴の一声で、少し先になってしまうけど6月の第一週目に結婚式と披露宴を行うことに決まっていた。
 …微妙に、お腹が目立っている気もするんだけどね。
 そこはまあ、オーダーメイドのウェディングドレスにカバーしてもらうってことで。
 「どうかな?」
 「えっとぉ」
 「もちろん、疲れてて部屋でゆっくりしたいって言うんならそれでもいいし?」
 気遣わしげな美作さんの問いかける顔に、慌てて首を横に振る。
 「ううん、大丈夫!飛行機の中でたっぷり寝てきたから、全然疲れてなんかいないし、ロンドンは初めてだから凄く嬉しい」
 「…ふ、初めて、か」 
 これからはここに住むんだぞって、美作さんの顔が苦笑してる。
 あたしやっぱり浮かれてるかな。
 もちろん、ロンドンが初めてだから、っていうのもある。
 でも、本当はそれだけが理由じゃない。
 「じゃ、少し休憩したらさっそく出かけようか。でも、具合が悪くなったり何か異変を感じたらすぐに言うこと、無理はしないこと、了解?」
 「うんっ!了解…ありがとう」
 嬉しさで満面の笑みのあたしの顔を微笑んで見ていた美作さんが、困ったように小さく笑った。
 なんだろ?
 スッと繊細な美貌があたしの顔の横に寄せられて、今度は頬っぺにキスされるのかと思っていたら、切なげに甘く掠れた声音に耳元で囁かれる。
 「でさ、その前に少しだけ…ダメかな?あんまり長くかけないし、なるべく疲れさせないから」
 え?え?えっ?!
 そ、それって…。
 「………」
 思わずピキーンと固まって、おそるおそる視線を美作さんの方へ、向けたあたしの顔を誘惑するように甘く見つめる美作さんの色っぽい眼差しに出くわしてしまう。
 「気分がノらないなら…夜までのお預けでもかまわないけど、久しぶりだろ?できたら、お前を感じたいんだ」
 いくらあたしたちの他には誰もいないからって、こんな真昼間からだなんて、あたしの感覚ではありえないこと、なのに。
 でも、確信犯的に甘えるように強請られると、とても拒否なんてできない。
 乾いて喉に絡んだ唾をゴクリと飲み込んで、なんとか小さな…本当に小さな声を絞り出す。
 「…いい、よ」
 嬉しそうに笑ってくれた美作さんが、あたしのうなじにチュッてキスを落として、あたしの体を軽々と横抱きに抱えた。



◇更新情報他雑文 『こ茶子の日常的呟き』へ




web拍手 by FC2



関連記事


総もくじ 3kaku_s_L.png イベント
総もくじ 3kaku_s_L.png だから今日も I'm so happy…百回分の花をあなたに
総もくじ 3kaku_s_L.png ******【司×つくし】******
総もくじ 3kaku_s_L.png 愛してる、そばにいて
総もくじ 3kaku_s_L.png 百万回の微笑みを愛の言葉にかえて
総もくじ 3kaku_s_L.png 陽のあたる処でシリーズ(短編集)
総もくじ 3kaku_s_L.png Fly me to the havenシリーズ…36話完
総もくじ 3kaku_s_L.png アネモネ…全171話完+α
総もくじ 3kaku_s_L.png ******【類×つくし】******
総もくじ 3kaku_s_L.png 中・短編+
総もくじ 3kaku_s_L.png パッション…①24話②22話完
総もくじ 3kaku_s_L.png 陽だまりの詩シリーズ(短編集)
総もくじ 3kaku_s_L.png ****【総二郎×つくし】****
総もくじ 3kaku_s_L.png 中・短編-
総もくじ 3kaku_s_L.png ****【あきら×つくし】****
総もくじ 3kaku_s_L.png 中・短編^
総もくじ 3kaku_s_L.png ***【その他CP】***
総もくじ 3kaku_s_L.png 中・短編'
もくじ  3kaku_s_L.png 倉庫
総もくじ  3kaku_s_L.png イベント
総もくじ  3kaku_s_L.png だから今日も I'm so happy…百回分の花をあなたに
総もくじ  3kaku_s_L.png ******【司×つくし】******
総もくじ  3kaku_s_L.png 愛してる、そばにいて
総もくじ  3kaku_s_L.png 百万回の微笑みを愛の言葉にかえて
総もくじ  3kaku_s_L.png 陽のあたる処でシリーズ(短編集)
総もくじ  3kaku_s_L.png Fly me to the havenシリーズ…36話完
総もくじ  3kaku_s_L.png アネモネ…全171話完+α
総もくじ  3kaku_s_L.png ******【類×つくし】******
もくじ  3kaku_s_L.png 拍手小話+
総もくじ  3kaku_s_L.png 中・短編+
総もくじ  3kaku_s_L.png パッション…①24話②22話完
総もくじ  3kaku_s_L.png 陽だまりの詩シリーズ(短編集)
総もくじ  3kaku_s_L.png ****【総二郎×つくし】****
総もくじ  3kaku_s_L.png 中・短編-
総もくじ  3kaku_s_L.png ****【あきら×つくし】****
もくじ  3kaku_s_L.png 拍手小話^
総もくじ  3kaku_s_L.png 中・短編^
総もくじ  3kaku_s_L.png ***【その他CP】***
総もくじ  3kaku_s_L.png 中・短編'
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ストック
もくじ  3kaku_s_L.png R短編集
もくじ  3kaku_s_L.png アネモネ R
もくじ  3kaku_s_L.png 恋愛の品格 R
もくじ  3kaku_s_L.png 愛妻生活 R
  • 【Fake Out~真情~ 【総二郎×つくし】】へ
  • 【愛妻生活2】へ
  • Tag List 
  •  * |

~ Comment ~

あまーいっ!!
砂糖120%ですか?!
美作氏は本当に王子様みたいにゆったり甘く、くすぐったくなりますね。
いつまでも恋人気分…は、なかなか子供が生まれると(特に双子?!設定なのかな?)難しいですよね。
子供につくしを取られ、おばちゃん?!化したつくしに呆れる➡夫婦の危機?!➡つくしもいかんと女度アップ作戦なんてのも面白そうです笑

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【Fake Out~真情~ 【総二郎×つくし】】へ
  • 【愛妻生活2】へ
にほんブログ村 小説ブログへ💛
スポンサーリンク

┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
女性に大人気!ビジネスから恋愛相談まで全部500円~!  
価格満足度97%、日本最大級のココナラに今すぐ登録!!

┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘