「中・短編」
Let's サマー!…7話完

Let's サマー!1

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Lets サマー!

 CPは司×つくし。
 設定は、原作最終話より…4年後の約束を果たし、司が東京へ戻ってきてその後。
 つくしはOL、司は道明寺HDの副社長あたり。
 正直、そこらへんの設定はどうでもいい、妄想日記です^^;
*****

 初めて手に入れた中古の真っ赤な軽自動車。
 車種は…えっとぉ、なんって言ってたっけ?
 たしか、車の整備記録だか、説明書だかに載っていたような?
 ま、あたしは走れればいいわけだから、別にいっかと、あっさりと諦める。
 優紀のお姉さんが10年乗っていたとかいう車で、走行距離からしてほとんど廃車代金と変わらないくらいでしか売れないからと1万円!で譲り受けた。
 うわぁ。
 凄い凄い。
 ピッカピカだぁ。
 とても廃車寸前の車だなんて思えないよ。
 「……すげぇ、ボロい車だな」
 車体を見て、車底を見て、車内を見て、顔を顰めていた道明寺が一言ボソリ。
 「うっさいわねぇ。あたしが満足して喜んでるんだから、水を差さないでよ!」
 「お前、本当にこんなボロ車で、田舎の婆さんのウチまで乗っていくつもり?」
 …つもりもなにも、最初からそうだって言ってるのに、なんなのよ、こいつは!
 「こんな装甲の薄い車で高速乗って追突でもされたら、お前、一瞬で即死間違いねぇぞ」
 そ、そんな恐ろしげなことを言われてしまうと、ちょっと躊躇してしまう。
 「悪いこと言わねぇから、ウチのリムジンで行こうぜ」
 な?なんて、甘い顔して阿ってくるけど、あんたんちの高級外車でなんて、ママの田舎に行ったら、みんなたまげてしまう。
 そうでなくても、このド派手な男を連れてゆくだけでも頭が痛いのに。
 …こいつ、まさか人の親戚に暴言吐いたりしないでしょうね。
 まあ、そこは大人になってるし、傍若無人を地でいっていた学生時代ですら、うちのパパやママには慇懃に接してくれてたから、そんなに心配はしていないけど。
 「だ、大丈夫だもん。優紀のお姉さんだって、10年間この車で高速乗ったんだもん!」
 「…そこからして、もうありえねぇな」
 10年間だぜぇ?
 軽で15万キロぉ?マジか。
 云々、ブツブツ、ボヤきまくってる!
 「もう、あんた煩い」
 小姑みたいに人の車にケチをつけている道明寺をその場に残して、さっさと運転席に腰を下ろした。
 「お、おい、待てよ」 
 慌てて道明寺も助手席側に回って、急いで乗り込んでくる。
 バンッ。
 ガンッ。
 「ちょっ、手荒くドア閉めないでよ!壊れれちゃうでしょ!」
 「…手荒くドア閉めただけで、壊れるとか、どんだけ脆い車なんだよ」
 呆れられてしまった。
 「わかんないでしょ。あんたなんて、ゴリラ並のバカ力なんだから」
 「この俺様に言うに事欠いて、ゴリラだってか?」
 ヒクヒクと引き攣ってるこめかみが何げに怖い。
 「と・に・か・く、あたしはこれで東北のママの実家まで行かなきゃいけないんだから、これ以上ゴタゴタ言うつもりなら、あんたはここで降りて!」
 だいたいそもそも、あたしは一人で行くつもりだったんだから。
 それを、急に数日のオフができたとかなんとかで、突然押しかけられて、海外だ、旅行だとか言われても、こっちは困るのよね。
 ママ方のひいお祖母ちゃんの体調があまりよろしくないからと、ここのところご無沙汰していたウチとして、あたしが代表でお見舞いに行くことになっていた。
  「……チッ」
 舌打ちはしたけど、置いていかれるのはイヤみたいで、道明寺がおとなしく口を噤んだ。
 …偉そうだけどね。
 窮屈そうに体を縮こめて、ブスくれてる秀麗な横顔に笑いたくなる。
 に、似合わない。
 たしかに、こいつにこの小っこい車は似合わないよね。
 それを言ったら、あたしがこいつんちの高級外車に乗ってるのもミスマッチなんだから、たまにはあんたが我慢しなさい。
 「……で?」
 「ん?」
 「このミニカーが発進するのは、いったいいつになるわけ?」
 「……ん~~~」
 二人、あたしのアパートの前で、この車に乗り込んでからすでに5分は経過していた。 
 もちろん、あたしも道明寺をただ観察したりして、無意味に時間を潰していたわけじゃない。
 ただね…。
 「えっとさ。この車、クラッチが見当たらないんだけど、どこについてんのかな?」
 「………は?」



******



 「ほぉ、この車ってオートマ車なんだぁ。ふ~ん、へ~」
 あれからさらに時間を有すること10分、なぜか隣で開いた窓に懐いて、ぐったりしている道明寺を横目に感心してしまった。
 まだちょっと暑いけど、窓から入ってくる風が、汗ばんだ体を冷やしてくれて、とても気持ちがいい。
 …まあ、信号待ちで止まったりすると、とたんに暑いんだけどね
 「…俺は、お前がマニュアル車の免許を持ってる方がよほど驚きだが、それ以前に、そういう基本的なこともたしかめずに車を購入?できるお前の神経が、俺には信じられない」
 「え~、だってさぁ」
 たしか、当時親しくしていたバイトの友達が勧めてくれたんだよね。
 とにかく大は小を兼ねるんだかなんとかで。
 「つーか、そういえば、お前って免許、いつの間にとったんだよ?」
 「え?知らなかった?」
 「…知らねぇよ」
 ああ、そういえば、あの頃って、まだ遠恋1年目の頃で、こいつも大学と会社の二足の草鞋で忙しかったし、あたしはあたしで就職活動やら、その就職活動のための教習所通いで、ロクに連絡もとれてなかった時期だったっけ。
 その後の遠恋時代も、頻繁に連絡をとりあえてた時なんて、ほぼなかったけど。
 「えっと、高校3年生の冬?」
 「誕生日と同時にとったってこと?」
 「うん」
 おかげで、不動産屋就職には有利に働いたのに、こいつのせいでそれもおジャンだったと思い出す。
 …まさか、不動産屋が入ってたビルごと買収されるとはね、ハァ。
 「へぇ?なんだよ、それならそうと早く言えよ?」
 「ん?」
 「卒業祝いにでも、新車プレゼントしてやったのに」
 「…………」
 言うと思った。
 そうそう、こいつのことだから、そんなことしてきそうだとか思って黙っていたんだった。
 「でも、そのあとは?お前車なんて持ってなかったろ?」
 「うん、そりゃあね」
 不動産屋の就職がダメになって、大学生になったし、その大学も高等部からの持ち上がりで、同じ敷地内にあったから、あらためて違う通勤手段を取る必要がなかった。
 …まあ、それ以前に、車を購入したり維持したりする余裕なんて、我が家の家計的にまったくなかっただけだけど。
 「……って、もしかして、お前」
 窓の外の風景を眺めて会話をしていた道明寺が、ギギギッて音がしそうな妙な動きであたしを振り返った。
 「まさか、それ以来、車を運転してないっていうんじゃないだろうな?」
 「え~、まさか」
 「そ、そうだよな。そりゃまさかだよな」
 心なしか青ざめていた顔が、ホッと安堵に緩んだ。
 「まさか、運転なんてしてるわけないじゃん。あたしんちって、ほら、ずっと車なんてなかったでしょ?」
 「ぐぎゅっ」



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※Let's サマー!…夏しようぜ、みたいな感じですかねぇ?


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ニヤニヤしながら読みました!
いいですねっ!
こう、読みながら眉間に皺寄せて真剣に読むのも好きですが、ニヤつきながら読むのも、良いですね★
安心感があります笑
結局坊っちゃんが運転することになりそう…?
そうだ、たまには貧乏生活に合わせろっ笑
にしても、つくしの無謀っぷり苦笑

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面白いですね

司が言うように
つくしがマニュアル車の免許取れたことが驚かされます(汗)。
オートマよりもクラッチの扱いに慣れるのにかなり苦労しますから。

教官「ちょっと!牧野さん!前見て前!足元ばかり見てたらダメです」
つくし「あ、すみません。クラッチの同時操作が難しくて・・・
    きちんと踏んでるのに何でエンストしちゃうの?」
教官「それはですね、牧野さ・・・ぎゃー!前見て前!信号赤です」
つくし「あれ?止まりません!なんで?踏んでますよ」
教官「アクセルじゃなくブレーキブレーキ!」

とまあ、
つくしの自動車教習所奮闘編とかも読みたいですね(笑)。

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