「だから今日も I'm so happy…百回分の花をあなたに」
司②

らぶらぶ♡ファイヤー

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~だから今日も I'm so happy~


 「あっちぃ~」
 海水パンツに長袖パーカー、サングラス姿の道明寺が、片手を目の上で翳して太陽に向かって顔を顰めた。
 そのいかにもうんざりしたような言いよう!
 「暑いのなんか当たり前でしょ?いい若い者が、こんなに素敵なビーチに来てボヤかないでよ」
 「……年寄りババァか、お前は」
 …し、失礼なっ!
 とんでもない言い草に、蹴りでもくれてやろうとして、自分の少しヒールのあるサンダルを見て思い留まる。
 さすがに素肌にこの踵で蹴り入れたら痛いよね。
 まさか、わざわざ靴を脱いでまで蹴りをいれるんじゃ、間抜けだし。
 そもそもこの程度の悪態は、こいつとあたしの間ではデフォルトだから、気にするほどのこともないんだけどさ。
 …ハァ。
 「ため息つくな、辛気臭い。それこそビーチまで来て、だろ?」
 「ね、疲れてるならあんたは部屋で休んでれば?」
 顔色はいつもより全然良さそうだけど、バカンスとはいえ、こいつの場合、100パーセントオフというわけじゃなかった。
 昼間はあたしと遊んでいても、やっぱりホテルに帰ってからは、持ち込んだパソコンやスマホに送られてくる事務処理をこなしたり、電話やメールで秘書や各所に指示を出したり。
 …その上、夜は夜で。
 危うくとんでもないことまで思い浮かべてしまいそうになって、慌てて意識を散らした。
 なのに…、
 「スケベ」 
 「なっ!」
 なんでよおぉぉぉっ!
 あまりのことに叫べないあたしの頬を摘んで、意地悪そうな顔で道明寺がニヤリ。
 「顔真っ赤だぜ」
 「ひ、日差しが暑いのよっ!」
 「へぇ?」
 全然信じてない顔が、ニヤニヤ、まるっきりあたしの言葉を信じていない。
 「それに!スケベって、それはあんたの方でしょ」
 なんで、あたしがそんなこと言われなきゃなんないのよぉっ!!
 「まあまあ、照れるな、照れるな。何を思い出して、赤い顔してたのかは追求しないでやるよ」
 「何も思い出してなぁ~いっ!!」
 広い背中をボカボカ叩いてるのに、超ゴキゲンで、平然とビーチの砂浜へと降りてゆく。
 そのあとをついて行って…、
 「あ、あつっ!」
 「………?」
 サンダルの横合いから触れた砂の熱さに、思わず飛び上がった。
 「あっちゃぁ」
 「砂か?」
 ぴょんぴょん飛び上がって、今降りてきたばかりのテラスの階段へと逆戻り。
 道明寺の方はビーチサンダルというより、メッシュになってるマリンシューズだから大丈夫らしい。
 靴底もそこそこ高さがあるしね。
 「あ~、厚底のヤツにすれば良かったぁ」
 陽もだいぶ高くなってるし、そうだろうなって予測もしてたんだけど、少し踵もあるし大丈夫だろうってデザインの可愛さを優先してしまっていた。
 一度は戻った階段をまた降りて、
 「ま、水際までいけば砂も熱くないだろうから、早く行こ」
 そこまではまあ、ちょっとサマにならないけど、ぴょんぴょん飛び跳ねて駆け足でいくかな。 
 海辺に面したプライベートビーチだけあって、砂浜から水の距離まではそれほどないしね。
 おっかなびっくり砂地に足を置くあたしを首を傾げて見ていた道明寺が、いきなり背中を向けてしゃがみこむ。
 「ん?」
 「乗れよ」
 「え~」
 「あちあち言って、飛び跳ねてたって、なんの効果もねぇだろ」
 「そりゃそうだけど…」
 おんぶとか、いくらなんでも、それは悪いっしょ。
 「いいよ、それくらいなら部屋に戻って、もっと底の厚いヤツ探してくるし」
 「いいから」
 腰をひねってあたしの手首を掴んだ道明寺に、手を掴まれて、強引に首へと腕を回させられる。
 「うひぃ」
 「ぶっ、なんだ、その変な掛け声」
 「だってさ…ぷぷ」
 なんでだか自分までおかしくなってしまって、クスクス、はははって、意味もなく二人で笑っちゃう。
 広い背中、あたしが背中に乗ってもビクともしない。
 道明寺の汗と混じったコロンの匂いに、一人で照れながらもウキウキしたり、嬉しくなっちゃったり…我ながら感情の起伏が半端ない振れ幅だけど、それが凄い楽しくて、幸せ。
 「…うげ、マジで熱い」
 「でしょぉ~?」
 メッシュの隙間からそれでも熱い砂が入るのか、あたしを背負ったまま今度は道明寺が片足を上げ下げしている。
 「背中も暑い…」
 「あはは、そりゃそうだ!あたしも暑いよっ」
 そんな文句を言い合ってるうちに、あっという間に波際にたどり着いて、ストンと下に降ろしてもらう。
 すぐに差し出された手に手を重ねたら、
 「そうじゃねぇだろ」
って、恋人繋ぎに繋ぎ直された。
 もう!
 …嬉しいけどさ。
 「わ、お水、あんがい冷たいんだねぇ」
 「まだ、午前中だからな」
 海の中まで歩きだそうとする道明寺を慌てて引き止める。
 「ちょ、ちょっと待って。サンダル、ここで脱いで置いて行くから」
 このまま水の中に入っていったら傷んじゃうし、もしかしたら波に流されてしまうかもしれない。
 慌てて脱いで、水の届かないところまで持っていこうとしたのを、強引に奪われて、ポイポイ。
 浜辺の向こうへ、無造作に投げ捨てられちゃった!
 「ちょっとぉ!!」
 「どうせ、俺らしかいねぇんだ、そこらに投げとけば十分だろ」
 「…もうっ、あんな目印もないところに投げちゃったら、どこいったかわからなくなるかもでしょ?」
 まあ、他に人がいないわけだから、波に流されさえしなければ、ちょっと探して見つけられるとは思うけど。
 「別に、なくなったはなくなったらで、またいくつでも買ってやるし」
 「そういう問題じゃないのっ!」
 握られた手の甲にわざと爪を立てて、痛がらせてやる。
 「いてっ。サンダルよりもっと俺のことを丁寧に扱え!」
 「肋骨折ったり、刺されたりしても不死身の俺様だもん、これくらい全然、平気でしょ?」
 「…その不死身の俺様を、いつも全身青痣だらけにしてるのは、いったい誰だよ」
 道明寺のボヤキに、また笑ってしまった。



****



 ひとしきりジャレあって、遊んで燥いで、時間ってあっという間に過ぎるんだね。
 こいつに逢えないで連絡を待つ時間は凄く長いのに、今はその真逆。
 「そろそろ一休みすっか」
 「え~、もう?」
 道明寺にそう声をかけられても、まだまだ遊び足りないあたし。
 だってさ、こんな機会、この先、きっとそうそうないに違いない。
 「一休みしてから、また遊べばいいじゃねぇか」
 「それはそうだけど」
 普通ならそう。
 だけど…。
 つい縋るような顔をしてたのかな。
 あたしの肩を抱いていた道明寺が、あたしの額へとチュッてキスをくれる。
 「そんな顔しなくても…仕事したりしねぇよ」
 あたしの心配なんて見透かされてる。
 できるだけワガママを言わないように、…道明寺があたしのことで気に病んだりしないようにって、いつもはちゃんと気をつけているつもりなのに、どうしてか、この旅行に来てからそのタガが緩んでる。
 べったり一緒にいられる時間に、甘い恋人同士の時間に、満足するどころか、もっと…たくさん一緒にあたしといて、とか、今だけはあたしのこと以外ほかのことは何も考えないで、なんて、溢れ出す想いを抑えるのが難しい。
 どんどん欲張りになってワガママになってしまう。
 「そうは…いかないでしょ」
 だって、あんたは『道明寺司』だから。
 大きな企業を背負って、たくさんの人たちの生活を支える立場の人で、あたしだけのものじゃない。
 「いいんだよ、だいたい携帯も寝室に置いてきちまったし」
 「は?」
 そ、それはマズイんじゃ?
 まごまごしてるうちに、手を引かれて連れてこられた椰子の木の繁る木陰。
 「お前はツマンネーこと気にしないで、俺のことだけ考えてろ」 
 「もう!…え?」
 文句を言いかけて、目の前のモノに驚いて目を瞬かせる。
 「え?これって…」 
 「お前、こういうの好きじゃね?」
 木と木の間にブラ下げられたハンモック。

らぶらぶファイヤー

 そのすぐそばのパラソルテーブルには、いつの間に用意されたのか、いかにも冷たく冷やされたトロピカルジュースのグラスやフルーツやサンドイッチ、ケーキの山!
 ハンモックやテーブルには南国の花まで飾られて、こいつらしいいかにもロマンチックな演出。
 「そっちのクーラーボックスには、山ほどアイス詰めてあるから、好きなの食え」
 横に立つ道明寺の顔を見上げると『ほれ、喜べ』とばかりな、得意げな顔。
 うふふ。
 凄い。
 なんていうか、顔がニヤけて元に戻らない。
 …ハンモックが嬉しいんじゃない。
 …美味しいお菓子やオシャレな演出が嬉しいんじゃないよ?
 もちろん、そうしたものも嬉しい。
 でも、あたしを喜ばせようと、あれこれ考えて、そうすることを楽しんでくれるあんたの気持ちが何よりも嬉しい。
 手を繋いでくれている腕に反対側の腕を絡めてギュって、抱きしめる。
 それだけであたしの気持ちをわかってくれた道明寺が、満面の笑顔になって…。 
 「うきゃっ」
 「だから、その変な掛け声やめろって」 
 横抱きにあたしを抱き上げて、ハンモックの中へ。
 「わぁ!あたし、こういうの初めて!」
 「…気に入った?」
 「すっごく」
 ふふふ、あははは、ホント、笑ってばかり。
 優しい顔であたしを見つめて、微笑む道明寺がそっと顔をあたしへと寄せて目を瞑る。
 「じゃ、俺にも褒美よこせよ?」
 ねだられるままに大好きな彼の頬に手をあて…。
 チュッ。



~FIN~



カザニア:あなたを誇りに思う
カザニア

【何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること、それだけです。】
~参照 名言+Quotes

熊本(大分・宮崎)支援情報まとめ→http://www.aratana.jp/pray_for_kumamoto/




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※タイトルにつまってるのが、丸わかりなタイトルですが、もうそうとしか言えないので^^;
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~ Comment ~

まさにラブラブファイヤーですね!
あついあついあつーーーいっ!!!
真夏に横にこんなバカップルがいたら、あつくてあつくてうざったいですね!笑
いやでもこの二人なんで、見てて微笑ましいですが。
私もこんなバカンスを過ごしたいー!

イイっすね♡♡

司の「ほれ、喜べ」のドヤ顔を想像してたら、顔がニヤニヤしちゃいました!
あー、癒された、、
毎日ハイペース更新、本当にありがとうございます!!

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