「だから今日も I'm so happy…百回分の花をあなたに」
司②

ジェラッシック・ワールド

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~だから今日も I'm so happy~


 「お、雨だな」
 道明寺の声に、耳に当てていたヘッドフォンを外して耳を澄ませる。
 今日は雨だとあらかじめ天気予報でも言っていた。
 だから、どうだということはないけど、なんとはなしに窓の外を伺ってしまう。
 当の道明寺は一言呟いただけで、あたし以上にこだわりはないらしく、あっさりとまた手元の雑誌へと視線を戻している。
 と、太ももを這い回る大きな手の動きにぺチリ。
 軽く叩いて、つまみ上げた。
 そんな状態でもワキワキと指先を動かし続けてるんだから、呆れてしまう。
 「…あんたねぇ」
 そんな人間離れしたような綺麗な顔してて、やってることそこらのスケベオヤジと変わらないとかどうなの?
 こいつの実態もたいがい世の中の夢見る乙女たちの妄想を裏切ってるよね、とか?
 文句を言おうとしたら、その手はそのままに伸し掛かられてしまった。
 うつ伏せていた背中に覆いかぶさって、手どころか足まで絡めて、ちゅうちゅう首筋に吸い付いてくるから、擽ったい。
 「クスクス、やだっ、擽ったいって」
 笑い転げて身を捩るけど、よけいに調子に乗ってくる。
 擽ったいけど…ふっと吹きかけられた吐息と、素肌の触れている部分の体温が温かくて心地良くて、子供みたいなやりとりがすごく楽しい。
 「あははは、やめなって!もう、ホント、しつこいんだから!」
 「…お前が全然かまってくれねぇからだろ?」
 「人がゴロゴロしてるベッドにまで、まとわりついてきてるクセによく言うよ。ぁん…って、今日はもうダメだからね」
 ちゅうちゅう吸い付いてくる唇や手の動きが、なんだか単なるジャレ合いからセクシャルな感じ変わってきているのを察してクギを刺す。
 胸元に潜り込んでこようとしている不埒な唇に指先を当て、顎を押し退けた。
 「ちぇっ」
 つまらなそうな舌打ち。
 それでもさすがに、それ以上無理強いすることもなく、あたしのほっぺたにブチュッてわざと音を立てて、また定位置へ。
 まったりとした時間。
 昔だったら考えられなかったことだけど、お互いに下着姿でベッドに横になって、素肌と素肌をピッタリあわせて、ベッドで何をするでもなくただゴロゴロして。
 あたしはあたし、道明寺は道明寺、それぞれが好きな時間を過ごして、でも時々は互いに視線を向けてたわいない話をしたり、微笑みあってキスをして、また自分の世界へと戻る。
 あれほど嫌いだった雨の音も、こうしていれば全然気にならない。
 「あ、これいいな」
 「……ん?どれ?」
 「ほら、このコーナーラック凄く可愛いと思わない?」
 「そうか?」
 「うん、あたしの部屋の窓の横んとこの角が、妙に余裕があって落ち着かなかったんだよね」
 あたしのこれまでの人生に、余裕とか隙間とかそういう類のものは無縁だった。
 それなのに、こいつと一緒にいるようになってから、そういうものが増えたように思う。
 実際にはまあ…むしろこういうゆったりとした時間がとれることっていうのは珍しくて、もしかしたら以前よりもっと余裕がないくらいなのかもしれないけど、でもそうした忙しない時間でさえもが、毎日とても充実していた。
 どんなに忙しくても、大変でも、そこには必ず道明寺がいてくれるから。
 だからこそ、こうしてごく稀にでも持てる二人の時間がとても満たされている。
 たぶん、こういうのを幸せって、言うんじゃないのかな。
 「まあさ、これだとちょっと他の家具との兼ね合いがいまいちマッチしてないかなあ、とは思うんだけどね」
 なにせ、ほとんどの家具がオーダーメイドってやつだ。
 そこへぴょこんと、こんな大衆雑誌に掲載されているような家具を置いてもマッチするはずもない。
 でも、いいんだ。
 あたしの部屋だから。
 「ふぅん?ま、いいんじゃねぇの?合わねぇっていうんなら、またインテリアデザイナーでも呼んで、一から模様替えさせるか?」
 「は?何言ってんのよ、自分で好きなもので少しづつ変えてゆくっていうのが楽しいんじゃないの」
 「そういうもんかねぇ。どうせほとんど、使ってねえ部屋だろ?」
 「それでもいいの!」
 「へいへい」
 特に感じ入ったわけでもないみたいだけど、反対をするつもりはないらしい。
 「…おっ」
 今度は道明寺があげた声に横を見れば、あたしの視線に気がついて不審な行動。
 わざわざ頬杖ついていた方の手とは反対側の手を、さりげなさを装い雑誌の上に下ろして、あたしの視線から遮るようなマネをし出す。
 「なによ?」
 「…なんだよ?」 
 …あんた、わざとらしいのよ。ぜんぜんさり気なくなんかないから。
 呆れながら伸び上がって、道明寺の手元の雑誌を覗き込もうとするけど、あたしの腰をガッチリと掴んで身動きさせてくれない。
 「ちょっと!見せなさいよっ」
 「いいから、お前は家具でも見てろよ」
 「隠したりしたら、よけいに気になるでしょっ!」
 「見せねぇ」
 「見せろっ」
 「やめろっ!」
 くだらない小競り合いに夢中になって、気が付けばあたしの体は道明寺の体の上に乗り上がっている状態に。
 …うっひぃ、我ながら大胆。
 道明寺の視線があたしのタンクトップの胸元の谷間を見上げてニマニマしている。
 ベシッ!
 「いてぇなっ」
 「…スケベ」
 手のひらをニヤけてる男の秀麗な美貌に遠慮会釈なく押し当て、その卑猥な視線を遮ってやる。
 と…、
 「…あれ?」
 道明寺が枕にしてしまっている頭の下――雑誌の見開きにはよく見慣れた男の姿。
 …へぇ、類ったら、あいかわらず王子様みたいでカッコイイわぁ。
 思わずポケッと見入る。
 …し、視線?
 雑誌の見開き写真の類のあまりのカッコ良さに、ついつい見惚れかけてハッと我に返った。
 ヤ、ヤバイ。
 でも、あたしだって伊達に年食ってないし、こいつと長く付き合ってないもんね。
 先手必勝。
 すぐに何食わぬ顔を作って、何かを言われてしまう前に、胡乱な目の道明寺に向かってニッコリと微笑みかける。
 「な、なによぉ、類じゃないのぉ」
 「…チッ」
 「またぁ、舌打ちなんてしないでよぉ」
 ガッチリ腰を抱き込まれてるから身動きもとれないし、道明寺を肉布団にしたままあえて雑誌を取り上げる。
 今度はさすがに抗うまでもないと思ったみたいで、案外素直に渡してきたけど、それでもムッと唇を尖らせている顔が、まるっきりガキみたいで、ついプッと噴き出してしまいそうになった。
 …怒るから指摘したりはしないけどさ。
 「なになに、今話題の巨大プロジェクトの総指揮を担う若き指導者・花沢類氏に聞く…って普通のインタビュー記事じゃない」
 しかもゴシップだのファッション誌だのじゃなくって、ごくフツーのお堅い経済誌だよね。
 「なんで、こんなもん一々隠してるのよ」
 「…二人でいる時に、類の顔なんかお前に見せたくねぇから」
 「はあ~」
 予想通りの答えだけど、あいかわらずこいつの嫉妬深さは、いまだに理解しがたい。
 類がこいつの親友だということはひとまず置いておくにしても、たかだか写真だよ?
 「お前、なにげにあいつの顔好きだろ?」
 ギク。
 「今も、見惚れただろ?」
 「え~」
 まあ、間違っても嫌いとは言えないのが辛い…かも。
 一瞬見惚れかけちゃったのは事実だし。
 それでも…、そっぽを向いてしまっている道明寺の頬に手を当て、優しく向きを変え、あたしはそっとその目を覗き込んだ。
 あぁ、あたしの顔が映ってるなぁって。
 当たり前のことなのに、そんな些細なことが嬉しかったりするんだよね。
 とはいえ、そんな殊勝な気持ちとは裏腹に、ジト目であたしの反応を伺ってる目が、なにげに胡散臭げでかなり面倒臭くもある。
 それはそれ、これはこれだよ。
 …そりゃあね、類の顔は好みっていうか、初恋の後遺症を未だに引きずってるのかもしれないけどさ。
 それにしたって、まったく、あたしがいつ浮気したって言うのよ。
 類が好きだったのなんて、道明寺と付き合う前の話だし、それ以来こいつが嫉妬するような何かがあったというわけでもない…よね?
 それでも延々と拗ねられると、さらに面倒になるからと、適当に誤魔化すことにした。
 「でも、あたしが一番好きなのはこの顔だから」
 「………」 
 な、なによ、その疑わしげな胡散臭い顔は!?
 恥ずかしさを我慢して、一応は本音を言ったつもりなのに、失礼な話じゃないの?
 仕方ないので、もう一頑張りだと、ジッと見上げてくる綺麗な顔のそこかしこに唇で触れる。
 青く透けている瞼にチュッ…長い睫毛の先が唇をくすぐって、凄くくすぐったい。
 スッキリとシャープな頬にもチュッ…ほんのり色づいた肌が女の人みたいにすべすべで、色っぽいとか反則だよ。
 薄らと開いてあたしを待っている唇にもチュッ…ぷにって弾力を返してくれる感触に、ふふふと笑ってしまう。
 ああ、やっぱりこいつのこと好きだなぁ。
 …道明寺の甘い顔も、あたしに同じことを囁いてくれている。
 …お前が好きだ、って。
 これでとりあえずは、こいつも納得してくれたよね、うん。
 さ、また家具でも見よう、見よう。
 「お前、昔、俺の顔、蛇みたいで大っ嫌いだって言ってなかったか?」

ジェラッシック・パーク

 「…………」
 いや、顔じゃなくって、目のことだったんじゃなかったかな~たしかぁ?
 つーか、それは言わぬが花でしょ。
 そして、道明寺の粘着攻撃がその後も延々と続きましたとさ。
 もういいかげんにして…。



~FIN~



アスター(白):私を信じてください
白いアスター

【あなたの人生をかわりに生きてくれる人はいないわ。】
ドリー・パートン(米国のシンガーソングライター、女優 / 1946~) 参照 名言+Quotes

熊本(大分・宮崎)支援情報まとめ→http://www.aratana.jp/pray_for_kumamoto/




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※ジェラッシック・ワールド=ジュラシック・パークのジュラシックではありませんが、嫉妬のジェラシーと、ギャオスのジュラシック・パークをかけて、…なんとな~くな造語w
単なるバカップルの嫉妬話でした^^;
おかしいな、最初は単なる甘いお話で、タイトルも『ストロベリータイム』とか可愛らしい?タイトルだったはずなのに…。
サブタイトルは、犬も食わない?
またも我ながら、意味不明なお話を描いてしまいました( ̄◇ ̄;)
すまぬ!
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犬も食わない話大好きです!
特に王道類絡みの話が笑
いつまでも一生やきもきしててくれ!と思ってしまいます♪

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