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「だから今日も I'm so happy…百回分の花をあなたに」

正しい恋愛のススメ

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~だから今日も I'm so happy~


 「そういえばさぁ、あたし、前々からつくしにちょっと聞いてみたいことがあったんだよね」
 ケーキをもぐもぐ口いっぱいに頬張っていた滋さんに、ほんと~に唐突に質問された。
 「…滋さん、汚いですよ。せめて、口の中のものを飲み込んでから話してください」
 桜子に窘められたからって感じでもなかったけど、ニカッと笑って、一応はゴックン口の中のものを飲み込んでから仕切り直し。
 「つくしと類君って、いったいどんなデートしてるわけ?」
 思いっきり余計なお世話な質問。
 微妙な表情のあたしをよそに、意外にも?桜子と優紀も興味津々話に乗ってくる。
 「どうって…別に普通?」
 「「「普通!?」」」
 なんなのよ、その大げさな反応は。
 「あの!超インドアそうな類君の普通!?…どういうのよ、それ??」
 あたしに聞いてきたくせに、なぜか滋さんが返事を求めたのは優紀と桜子で、いつもはほとんど隠し事もない優紀にも類とのことはあまり話していなかったから首を傾げている。
 「……えっと、図書館デートとか?」
 「まあ、ないとは言わないけど、図書館でも寝てそうだよ、類君」
 あんまり類とは親しくないくせに、滋さんがなにげに鋭いところをついてくる。
 「それなら、おうちでお籠りデートばかりしてるんじゃないですか?」
 「ああ、ありえそうだね。テレビ見て、DVD見て、テレビ見て、お昼寝とか?」
 …どんだけマンネリなデートなのよ、それ。
 ほとんどデートな気がしない。
 だけど図星だったりするから、哀しいかな自分ツッコミ。
 優紀やみんなにあまり類とのことを話していないのも、実は秘密主義というよりも特に話すことがないからだという。
 だってね。
 まさに、テレビ見て、DVD見て、テレビ見て…さすがにお昼寝は類だけだけど、彼が寝ちゃったのを横目に寂しく帰宅する、またはあたしのアパートの場合は、寝てる類を放置して家事をしたり、がデートの定番になりつつある今日この頃。
 …い、言えない。
 やっぱり多少は秘密主義?
 なんだか物悲しい気分になって、お皿のケーキをグサリとフォークで突き刺して、やややけ食い気味に口へと運ぶ。
 はあ~、どんなに物哀しかろうと美味しいものは、やっぱり和むなぁ。
 あっという間にケーキの美味しさに慰められてしまう。
 そんなあたしを呆れたような流し目で見やって、 
 「私はそんなことより、先輩と花沢さんがどこまでいってるのかの方が興味ありますけどね」
 桜子のとんでも発言に、飲み込みかけていたケーキを喉に詰まらせた。
 「ぐえっほ、げほごほっ」
 「はい、お水」
 ゴクゴクゴク。
 「ぷはぁ~」
 生き返ったぁ~。
 「いつまでも子供じゃないんですから、ケーキを喉に詰まらせて噎せるなんていいかげんにしてくださいね」
 …あんたのせいだろ。てっいうかそれよりも、あたしがケーキを喉に詰まらせてからの一連の動作が手際良すぎるでしょ。
 どう見ても、噎せるタイミングを見越して質問してきたんじゃないかとか、あたしの穿ちすぎ?
 「あんたねぇ」
 「で、どうなんです?」
 あっさりスルーされ、逆にニッコリ詰め寄られてしまって言葉に詰まる。 
 「え~っとさ」
 「互いの家までは行ってる…とか、わざとらしいボケかまさないでくださいね」
 笑顔が怖い。
 両サイドから期待に満ちたキラッキラした目で見てくる滋さんや優紀の視線も痛いよ。
 「…………」
 「なんか、つくし、類君と付き合うようになってから秘密主義だよね。けっこう今まではそんな感じじゃなかったのにさ」
 「そうなんですよね。前はなんでもあたしに相談してくれたのに、今はほとんどなにも話してくれないし…。花沢さんはつくしに優しそうだし、なにも悩み事とかないのかなぁ、とか思ってはいたんですけどね」
 それでも心配そうな優紀の優しさにほだされ、罪悪感がチクリチクリ。
 で、でも、…なんていうか。
 「先輩?本当に悩みごとないんですか?」
 「………実は」
 結局、いつものパターンで、洗いざらい告白させられてしまうハメになってしまっていた。
 …どうして、いつもあたしってこうなの?
 ま、いいけどさ。



*****



 「え~、マジでテレビ→DVD→テレビ→お昼寝デートなの?」
 「…たまにDVD→テレビ→お昼寝→テレビのパターンもあるけど」
 思い起こして訂正を入れるも、白い目の集中砲火に口を噤む。
 「誰がそんな些細な違い気にしますか」
 …気にしないかなあ、やっぱ。あたしも気にならいけどね、実は。
 「それで、つくしは満足なの?」
 「…ん、満足っていうか」
 だってあの花沢類だよ?
 「先輩の場合は、花沢さんに妙な幻想を抱いていますからね」
 「幻想?」
 「…妄想かもしれませんが」
 どういう意味よ、それ。
 なにげに失礼な物言いだったりしない?
 「一時期友達しちゃってたことも、まああるとは思いますが、遠慮して言いたいこともいえない。自分がどんなことを望んでるかも正直に言えずに、意地張って…見栄張ってですかね。そんなのまともな恋愛とは言えませんよ」
 うぐ、そ、そんなこと…あるかもしれなかったり。
 自分でも自覚がないわけじゃない。
 「たぶん、私がした質問の答えにしても、フツーに予測できますよ」
 「なになに?つくしが類君とどこまでいったかって質問?Bくらいじゃないの?」
 「び、Bって」
 「恋のABCのB!ペッティング?」
 「ぺ…っ!」
 ぐっはっ。
 「うっは、つくし真っ赤」
 「もうこの反応見ただけで、推して知るべしってやつですね」
 「Aだね」
 「Aですね」
 「…うん」
 三人一致で頷いてくる。
 それこそ勘弁してよ。
 もう聞くに耐えない。
 どうやったらこの集中砲火から逃げられるわけ?
 「まさか、つくしAから先、どうやるか知らないとか」
 「そんないくらつくしでも」
 「………あるわけないでしょ」
 「ですよね。さすがにそこまでいくと、ドリーマー通り越して不思議ちゃんの域ですからね。さすがの私もどうしていいんだか対処に困りますよ」



*****



 「ん?どうしたの?」
 つい昼間の女子会を思い起こして、隣に座っている類の横顔をジッと見つめていたらしい。
 声をかけられて初めて気がついた。
 「テレビ、面白くない?」
 「…そんなことないけど」
 わりに類とは見るテレビのジャンルの趣味が一致している。
 まさか、こんな王子様みたいに綺麗な顔したお坊ちゃまが、かなりお下劣なバラエティまで見るとは誰も思わないだろうな。
 長年友達として付き合ってきたあたしでさえ、いまだに目の前で見ているこの光景が信じられないことがあるもん。
 「もしかして、そろそろ眠たくなってきた?」
 「そういうわけでもないけど」
 正直類と一緒にいて、眠いとか思うことはほとんどないけど、聞いてくるってことは自分の方が眠いんだと思い当たって苦笑した。
 「そろそろあたし、帰るよ」

正しい恋愛のススメ

 ソファから立ち上があったあたしをキョトンと見上げて、首を傾げた類があたしの手首を掴んで引き止める。
 「どうして?」
 「…どうしてって、もういい時間だし」
 「泊まっていけばいいじゃない」
 「ん~」
 以前、そう誘われて…まだそこまで覚悟ができてなかったあたしは、無駄に戦々恐々、ドキドキした一夜を過ごしたけど、実は類の誘いはまんまで、まさか本当に一緒のベッドで寝て、それだけの意味合いしかないとはまったく思いもよらずに肩透かしを食らってしまった。
 …もしかして類にとって、あたしって友達の延長なのかな、って思う。
 デートもそうだけど、キスの有無を除けば、付き合う前と類の態度があまり変わった気がしなくて、ここのところ彼の気持ちに疑問を持ち始めていたりもするんだよね。
 キスだって、友達の時にも何度かしたことあるし、そもそも類ってたぶんキスは挨拶変わり。
 静さんとの…はまあ、かなり複雑なものがあるから、置いておいても、他のF4メンバーの認識もそんな感じだもん。
 ぐいっと手を引かれて、またも類の隣に引き戻された。
 「…類」
 「ね、俺って牧野にとって、友達の延長なのかな」
 今まさに自分が思ったことが、類の口から出てきてびっくりして、彼の顔を見返してしまう。
 いつもとは違う切なそうな顔。
 「俺から好きだと告白して付き合いだしたけど、実は牧野の中では、俺って男として認識されてないんじゃないかとか、そんなことを思って不安だったりするんだけど、本当のところはどうなの?」
 珍しくストレートに聞かれて、驚くより…なんだか、嬉しい気持ちになったあたしって、変なのかな。
 でも、類の言葉があたしのことが好きだよ、って以前に告白してくれた時より、もっと切実なものに聞こえたんだよね。
 「もしかして、俺をフると友情が壊れるとか思って付きあってくれた?」
 類らしくない卑屈な言葉。
 でも、そんなことを言わせてしまっているのはあたしなんだ。
 そう思ったらたまらなくなって、
 「違うよ、あたしの方こそ、もしかして、類は友達としてあたしのことを好きって気持ちを勘違いしてるのかって」
 「え?まさか。鈍感な牧野じゃあるまいし、俺は自分の気持ちくらいわかってるよ。俺の牧野への気持ちは友情のライクじゃなくって、誰にもとられたくない俺だけのものにしたいっていう恋人のラブ」
 …鈍感な牧野、ってところがちょっと引っかかるけど。
 「もしかして、俺たち、お互いに同じことで遠慮しあってた?」
 「…そうかも」
 「俺は口下手だし、自分の気持ちをあんまりストレートに言うタイプじゃないから、これからも誤解させてしまかもしれない。でも、牧野が聞いてくれたら、いつでも正直に答えるよ。嘘をついたり、誤魔化したりしない。だからあんたも自分の中で勝手に誤解して溜め込んだりしないで、聞きたことは聞きいて?言いたいことは言いなよ。一人よがりじゃなくって、二人で恋愛してゆくんだから、それが正しい恋愛ってやつでしょ」
 そう言って抱きしめてくれた温もりにじんわりと目頭が熱くなる。
 「あのね…」
 あのね、あたしね。



~FIN~



チューリップ(ピンク):愛の芽生え
ピンクチューリップ

【ぐちをこぼしたっていいがな 弱音を吐いたっていいがな 人間だもの たまには涙をみせたっていいがな 生きているんだもの】
~相田みつを(日本の詩人、書家 / 1924~1991) 参照 名言+Quotes

熊本(大分・宮崎)支援情報まとめ→http://www.aratana.jp/pray_for_kumamoto/




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ぎゃーーー!!!
↑これから始まるコメント何度めだよ、とつっこみたくなりますが…笑
私ってば、純情チックに切なく悩むのも好きみたいで、最近類話に妙にはまっています。
実際にはこんなデートばっかりじゃ嫌ですがね笑
でもやっぱり決めポイント外さない類はかっこいいです。

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