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Angel Road ~永久に二人でゆく道~(献上作品)~17話完

Angel Road 01 ~永久に二人でゆく道~

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Angel Rord

 皆さんもご存知の方の多いと思いますが、1周年記念、2周年記念でも素敵なイラスト漫画・イラストサイト『曼陀羅華』まま様へと献上させていただいた作品。
 そちら様のサイト移転&新規OPEN記念と当サイトの2周年記念にいただいた作品への御礼をかねてお贈りしたものを、このたび、当サイトでも掲載することにしました。(すでに既読の方も多いとは思いますが)
 これからも、まま様の発展と素敵な絵が生み出されることを祈って…。

 CP:司×つくし。
 遠距離恋愛中の一時、つかの間の再会です。
**********


 「へぇ!沖縄の離島で道明寺さんとバカンス!?」
 素っ頓狂な声を上げた優紀の口を塞ぎ、し~、し~と指先を唇にあてる。
 「ごめん、ごめん。つい興奮しちゃった。でも、なんだかんだ2年ぶりくらいの再会なんじゃない?」
 「…まあ、あいつ今、大学と会社の二足の草鞋で激忙しいしね」
 司が渡米して3年。
 現在、彼はNYのコロンビア大学の3年生。
 一命を取り留め療養中の父親に代わり、母・楓の下、道明寺HDを将来背負うべく日夜奮闘していた。
 片やつくしは、英徳大学の2年生。
 本来なら高校卒業後、小さな不動産屋に就職する予定だったのだが、それを知った司によってその不動産屋を買収され、強引に英徳大学に進学させられてしまった。
 つくし的にはまだ勉強したい気持ちもあったから、正直嬉しかった。
 けれど、いくら交際しているからといって、おんぶにだっこで司に学費の全てを負担してもらったことには忸怩たる思いがある。
 そんな気持ちから、バイトに勉強にと、高校生時代とあまり変わらない忙しい毎日を過ごし、結果―――司との遠恋が始まってこの3年で、二人が顔を合わせる機会は実に今回でまだ2度目のことだったのだ。
 「前回道明寺さんと会えたのは、フランスでの藤堂さんの結婚式の時だったっけ?」
 「…うん」
 その時も、速攻戻らなければならないとかいう司のスケジュールで、ロクに話す時間さえもなかった。
 それでもあの時の自分の大胆な行動を思い出すと、顔から火が出る思いだ。
 …ま、まさかF3にあたしからキスしてるところを見られちゃうなんて。
 もう過ぎ去ったこととは言え、いまだに彼らには顔を合わせるたびに、からかうネタにされている。
 …まったくあたしたちで新しい弄りネタがないからって、いつまでも過去のことをネチネチと!
 そこで思い浮かべるのはもちろん総二郎とあきらの顔。
 類はいつものごとし。
 時々なんとも言えぬ不思議な色合いを浮かべた目で見られることはあったけれど、だからといって特に何を言われたこともない。
 …あいつらじゃあるまいし、類が何を言うはずもないんだけどさ。
 それにしても、現場に桜子や滋がいなかったのは不幸中の幸いだった。
 つい顔を両手で押さえて机に懐きそうになる。
 とたん、アイスティのグラスにささったストローを口に含みながら、ニヤニヤ笑う親友の人の悪い顔に出くわした。
 「…な、なによ?」
 「いやあ、いいなあ、若人はって思ってさ」
 「若人って、優紀、あんたいったいいくつなのよ」
 呆れて突っ込むつくしに、ゴホンと咳払い一つ。
 「まあ、なんにせよ、彼氏のいないあたしからしてみれば、リア充なあんたが羨ましいし、乙女してるあんたが可愛いなぁって思ってるわけ」
 とはいえ、優紀だって現在たまたま彼氏がいないというだけで、モテないわけではないだろう。
 本人によるとビビッと(やっぱりいくつ?)来る人がいないだけで、恋人は欲しいらしいのだ。
 …なんだかんだ言って、優紀も理想が高いのよね。
 あるいは面食いなだけなのかもしれないが。
 「…乙女」
 「してるでしょ?」
 あまりに自分に似合わない単語に、つくしはグフッと喉を詰まらせた。
 が…自覚がないわけではない。
 「してるのかなぁ。でもさ、リア充って言ったって…普段、NYと東京の遠恋で、彼氏がいるなんて、ぜんぜんっ実感するようなことってないよ」
 自分にラブラブな!?彼氏がいるだなんて、自分でも信じられないくらい、フリーだった高校時代とほとんど変わらない毎日なのだ。
 「まあ、それはね…うーん」
 「それに今回もさ、バカンスって言ったって、道明寺の方は仕事だもん」
 「南の島のニューリゾートだっけ?」
 元より海外でその手のホテルをいくつも経営している会社だったが、今回原点に立ち返り、日本国内での開発を目指すらしい。
 一女子大生であるつくしにしてみれば、どちらにせよ、ビックすぎる話でピンとはこない。
 それでも司がこの3年間を頑張って、日々大きく成長していることは、巷で見かける経済誌や噂話、テレビの報道などむしろ第三者から思い知らされることが多かった。
 …テレビ電話でのあいつは、昔とあんまり変わらないのに。
 たぶんこまめに連絡をくれている方なのだろうとは思う。
 それでもやはり、最初の1年に比べれば重圧も増し、ハードな日常に連絡は途絶えがちで、寂しさを感じないでもなかった。
 だから、今回のこの降って沸いた突然のサプライズは、素直でないつくしをして一も二もなく頷かせ、むしろ逆に司の方が驚いていたのを思い出す。
 「ふ~ん、つくしも…なんだもんねぇ」
 「え?」
 ついグルグルとオレンジジュースの氷をストローでかき混ぜて、一人物思いに耽りかけていたつくしが我に返った。
 「いや、そんな切なそうな顔しちゃてさ。つくしもやっぱり道明寺さんのこと、すごい好きなんだなぁって」
 「はは…」
 確かに柄ではなかったけれど、司を想うとここのところセンチメンタルな気持ちにたびたび陥ってしまう。
 司に会いたい。
 たわいない話をして、手を繋いで…。
 ただ笑い合って、そんな風に過ごせたら。
 「なおさらさ、いつもの意地っ張りのつくしは引っ込めて、め一杯、南の島でのバカンスを二人で楽しんできなよ」
 「…うん、そうだね」
 意地張りを引っ込める…それが一番難しそうだ。
 それでも、司と会いたい気持ちを素直に認められるようになったのは成長なのだろう。
 あるいは…単純にただ彼に会いたいだけなのかもしれない。
 「うんと甘えて、甘え倒しちゃえ~」
 「あははは、あいつもあたしもそういうキャラじゃないって」
 「キャラじゃなくってもやるの!つくしだって女の子なんだもん。絶対、彼に甘えたいって気持ちだってあるはずだよ」
 「…そっかな」
 ふと思い浮かぶのは高校生の時に、司に旅行に行こうと誘われて妄想した1シーン。
 ただ二人だけの世界にひたって、笑い合って、抱きしめ合う。
 うふふ。
 あはは。
 なんて。
 つい司に逢う前に妄想の世界に浸り込みそうになって、ハッと我に返った。
 いけない。
 いけない。
 色ボケするのはもう少し後で…。
 気恥ずかしい気持ちを誤魔化して、優紀に気がつかれないように小さく咳払い。
 ドキドキ、そわそわした気持ちを振り払って、チラリとさり気なく腕時計を確認する。
 …そ、そろそろかな。
 優紀の方も気になっていたようで、わざわざ陣取っていた窓際の席、外を振り返れば目的のものが。
 「つくし、来たみたいよ」
 つくしが振り返るのと同時に、リムジンの運転席から見慣れた運転手の姿が現れ、すぐに彼女に気がつき、にこやかに会釈を寄越す。
 「じゃあ、気をつけてね」
 「うん、お土産買ってくるね」 
 司本人に会えるのはまだ何時間も先だというのに、もはやつくしの顔は笑み崩れて嬉しさ全開。
 優紀まで嬉しい気持ちになってくる。
 が、ふと思い出したように優紀の顔が『あ』となり、ついで少しだけ赤くなった。
 「あ、そうだ。ちょっと、待って、つくし!」
 「うん?」
 ハンドバックからお金を取り出し、伝票の上へ。
 旅行鞄に手をかけ、立ち上がりかけたつくしが首を傾げる。
 彼女が行ってしまう前にと、優紀が慌ててショルダーバックの中からオシャレな紙袋を取り出し、つくしへと差し出す。
 「これっ!」
 「……なに?」
 声を小さく潜めた優紀の顔は微妙で、困ったような笑みを浮かべていた。
 「つくし、今度の旅行でお初でしょ?」
 「へ?」 
 「まだ、道明寺さんとHしたことないんだよね?海外に行ってる滋さんと桜子さんから預かってたの。メモも入ってるそうだから後で中を見てね」
 「な、な、なによ?」
 「初体験マニュアルだって。役立つアイテムも同封してあるから使ってねって二人からのプレゼント」
 ピッキーン。
 つくしが固まった。



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Happy New Year

毎日こ茶子さんの作品を読むのがとっても楽しみにしています。
昨年は本当にありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。

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