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「昏い夜を抜けて…全483話完」
第八章 開花②

昏い夜を抜けて397

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 「きゃっ」
 抱き上げられて、突然の浮遊感に思わずつくしが類の首に両腕を回して縋り付く。
 背丈こそ日本人離れしているが、一見優男風なのに、そうしていると実は逞しい男性なのだと強く感じられた。
 ガッチリとした肩幅、逞しい胸、手はひんやりとして冷たいのに抱きついた手や体に感じる体温は温かい。
 …低温動物じゃないんだ。
 そんな当たり前のことを考えて、なんだかおかしくなってしまった。
 ん?と、目で語りかけられて、なんでもないと首を振ったところにキスが落ちてきた。 チュッという軽いリップ音がたっただけで離れてゆく唇が寂しくて、つい追いかけてしまったのをクスリと笑われ、頬に熱が集まる。
 「……拗ねないで?」 
 「拗ねてない」
 チュッ、チュッと瞼に、目尻に、頬に、顎に…そして唇にと顔中にキスをされてはうっとりとしてしまって、とてもいつまでもフくれてなどいられなかった。
 どのみち、些細な戯れにすぎない。
 2Fの寝室へと運ばれる間も、目が合うたびにキスして…離れて、見つめ合って…そしてまたキスをして、抱きしめ合う互いの体が離れることがないようにと密着し合う。
 気がつけば、ベッドに柔らかく下ろされ、抱きしめられていた。
 つくしもまた、類の広い背に手を回し、ぎゅうっと力一杯抱きしめ返す。
 少しだけ体を離した類が、つくしの顔の横に両腕を突っ張って、顔を覗き込む。
 見つめ合う互いの目の中に映っているのは、互いだけ。
 「…牧野」
 「類…」
 ただ名前を呼び合うだけなのに、それが特別なことのようにつくしの胸を一杯にした。
 「好きだ」
 「……ん」
 「愛してる」
 何度も何度も囁かれる愛の言葉に蕩かされ、体を滑ってゆく指先に酔わされて…。
 繰り返し柔らかく触れ合っていたキスが徐々に深まってゆく。
 啄むように類がつくしの唇を軽く喰んでは舐めて、その緩やかな求愛に、つくしも知らず彼の唇を同じように喰んでは舐めて。
 いつしか深く互いの腔内に舌先を潜り込ませて、舐めしゃぶり絡め合って溢れる唾液を味わい合う。
 飲みきれぬ唾液が、つくしの唇の端から伝い落ちて、その雫を類が追いかけ、首筋へ。
 つくしの首筋に埋まっていた類の唇が、彼女のうなじから鎖骨へと降りて、彼女の素肌に快感の漣を生み出し、息を荒がせてゆく。
 「ハァ……ぁ………ん」
 思わず漏れ出た吐息を堪えようと指先を口に含んで噛もうとしたのを、類に悟られ手をとられた。
 「…やぁ」
 「声を我慢なんてしなくていいよ」
 「だって…」
 …恥ずかしい。
 けれど、何度も何度もこうした夜を過ごして、今更それを恥ずかしいということがまた恥ずかしくて。
 彼女の羞恥を理解しつつ、困った顔で類がつくしの手の甲へとキスを落として、手首から腕へとキスの愛撫を繰り返す。
 そして甘い声音でつくしへと懇願する。
 「聞きたいんだ、お前の声」
 閉じられないように、自分の指をつくしの口の中へ指し入れ、舌を撫でるように愛撫して声を上げさせた。
 「ん~~~ッ!」
 「……噛んでもいいよ」
 そんなこと、できるわけがなかった。
 類の愛撫が進むにつれて、どんどん上がる体温と全身が燃え立つような快感につくしが身悶える。
 手馴れた手が、彼女が羞恥を感じる間も与えず、着ているものをすべて脱がせてしまい、気がつけば生まれたままの一糸まとわぬ姿で横たわっていた。
 素早く自分も衣類を脱ぎ捨てた類が、再び覆い被さって、柔らかな胸をやわやわと撫で、いただきにそっと唇を触れさせ、啄む。
 類の唇が動くたびに、指先が含まれていない方の胸の頂きを掠めて撫でるたびに、つくしが仰け反って、甘く切ない喘ぎを溢し、小さく震えながら枕に顔を埋めた。
 「……ぁ………ふぅ……ん」
 「可愛いよ。どこもかしこも、柔らかくてふわふわしてる」
 「ンッ!!……あっ」
 含まれていた胸のいただきが、類の舌にコロコロと舐め転がされて、這い下っていた指先がもっと敏感な体の中心へと到達した。
 「…牧野」
 「ん、ハァ……んん………ぁ………ん」
 緩やかな波がつくしを漂わせる。
 触れる指先がヌメる亀裂をなぞって、何度も何度も行き来して、慎ましく閉じた扉を開いて受け入れる。
 「ずっと一緒にいて、愛してる」
 「……ぁあっ!……」
 「愛してる」
 「……あ…たし、も。ぁん……」
 体の外も中も愛され、快楽の芯を可愛がられてつくしは彼のこと以外考えられなくなってゆく。
 「やっ!ダメッ……あぁっ!」
 つくしの下肢の奥深く。
 足の間から水音が響いて、つくしをなおいっそう惑乱させた。
 「…ダメじゃないよ。どこもかしこも、口付けて俺の印で一杯にしたい」
 「類……、類………」
 ゆっくりと避妊具をつけた類が入ってきて、緩やかに揺すぶられる。
 抱きしめられ、体中にキスを受けて、つくしの快感は育てあげられ上り詰めてゆく。
 …まるで…花のようだ。
 そう類は思う。
 ほんのりと薄紅色に色づいた類だけの花。
 普段は明るく弾けるような笑顔の似合う女なのに、彼の腕の中でだけ匂うように咲き誇り、彼の冷たく凍えていた心をかき乱し情熱を高ぶらせる。
 彼女に触れるたび、触れられるたびに生まれる新しい感情。
 空恐ろしいほどの愛しさに駆られ、類はつくしを抱きしめキスをして彼女の吐息ごと飲み込む。
 上も下も奥深く繋がり合って、すべてを溶かし合って一つになってしまえればこの胸を焼き尽くしてしまうような彼女への渇望を少しは癒せるのだろうか。
 「愛してる」
 「あっ……ん……類。あたしも……ぁあッ」
 「愛してる、牧野。愛してるよ」
 彼女の名前と、『愛してる』その言葉だけで。
 まるでつくしに言い聞かせ覚えこませるかのように、類はただただその言葉を囁き続けて、彼女を抱きながら自分の愛情が彼女の体に染み入って欲しいとそれだけを願っていた。





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