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「アネモネ…全171話完+α」
第三章 Innocent②

アネモネ152

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 コクン。
 頷いていた。
 恥ずかしそうに頬を染めるつくしの顔は、泣き笑いのようだ。
 それを見返す司の顔は、自分でも意識せずに知らず優しく綻んで、見慣れているはずのつくしでさえも見惚れるほどに美しい。
 …綺麗。こいつの容姿がすごくイイのはずっと知ってたけど。
 その優しい表情に、見惚れて、涙が溢れそうになる。
 …幸せ。
 そんな言葉が、浮かぶ。
 恋の終わりがこんなに幸せなんてと。
 つくしは恥じらいながらも司を跨いだまま、自分の濡れたショーツに指をかけ、脱ぎ捨てた。
 ゆっくりと腰を落として、司の剛直へと彼を求めている蜜壷を沈めてゆく。
 グチュッ、ジュブ―――ッツ。
 「ぁあッ……ぁ……ぁ……ぁ……ぁあん!!」
 自分のペースで、割り開かれる感触に、まるで自らを串刺しにするような被虐的な悦びが湧き上がった。
 そして、自分の中に直に司が入り込んでいるのだという精神的昂ぶりと、秘めた奥底の粘膜にリアルに感じる司の熱い鼓動。
 「…すげぇ、温かい、お前の中」
 「あぁん…ハァッ…ああっん…ぁあ」 
 「いつもより、ずっとヌルヌルで気持ちいいぜ。お前は?」
 「……ゃ、き、聞かな…い…で。ぁあ」
 なるべく胸に手をつかないように、ベッドに手をつき、肩を喘がせる彼女の吐息が司の首筋にかかって彼の興奮を煽り立てる。
 「はぁんあん…ああぁッ」
 仰け反る華奢な肢体が、顔を真っ赤に紅潮させて、快楽に耽る。
 
 その淫蕩な表情にさらに煽られて。
 上下するカラダを何度となく下から突き上げ、悲鳴を上げさせる。
 加速する動きに、つくしがカラダを倒してしまい、それでも彼に体重をかけまいとする健気さが愛おしい。
 …あの時と同じだ。
 たった一度だけ、激情からつくしの中へと薄い隔たりを用いず入り込んだ記憶。
 その時の空恐ろしいほどの興奮と快感がオーバラップした。
 あれほど気持ち悪いと思っていた行為が嘘のように司を燃え立たせ、快楽に酔わせる。
 熱いつくしの胎内のヌルみと、絡みつくヒダの感触。
 厭っていたはずの、自らの子種を彼女の膣に送り込み、子宮へと根付くイメージに驚くほどの悦びを感じて。
 …馬鹿な。
 そう思う端で、真実彼女が自分のモノになったような錯覚に、身震いする。
 シーツを掴んで快感を堪えるつくしの悦びの深さが嬉しい。
 けれど、自分に縋らない彼女に小さな不満を感じて、その両手を自分の首へと回させ抱きしめた。
 「……はぁん、あんあん…ぁあっん、道明寺」
 必死で理性を保とうとしていたつくしの顔がどんどん蕩けて、止まらない喘ぎに司の動きもさらに速まってゆく。
 指の痕がつくほどに、彼女の腰を強く掴んで、奥へ奥へと、より深く自分自身を彼女の中へと埋め込んで。
 互いに腰を振り、本能のままに快楽を貪り、興奮して興奮させて、ただそれだけではない繋がりに得も云われぬ幸福が生まれて、躰に心に染み入ってゆく。
 最後の瞬間、つくしの背がしなって、断末魔のような喘ぎをあげ、司の名前を何度も連呼する。
 「ぁあああん、あん、ああッ、道明寺、道明寺ぃ、道明寺ッ!ひっ…ぁあああ!!」
 「つくし…」
 一瞬カラダを強ばらせたつくしの体から力が抜けてゆく。
 トロンとして虚ろになった目がゆっくりと閉じて、一筋の涙が溢れ落ちた。
 彼女の快楽に紅潮した顔、忙しない心臓の音、全身から吹き出した汗と熱い体、全身を駆け抜けた愉悦と満ちてゆく充足感、それら全て満足を感じて、生きていることを今、改めて実感して。
 司はくったりと力の抜けた彼女のカラダを抱きしめ、大きく息を吐き出し初めて感じる幸福感に酔いしれた。
 込み上げた感情のままに、つくしの胸元に唇を落とし、キツク吸い上げて、自分の印を一つ刻み込む。
 「ぁ…んん」
 痛みに歪む眉根には、優しくキスを落として。
 …この女がすべての始まり。
 …この女が欲しい。
 …この女に愛されたい。
 記憶を失って以来初めて自覚したその感情に、司は戸惑う。
 だが…今、確にその想いを胸に、彼はつかの間の安らぎに安堵し、心地よい疲労に身を任せ目を瞑った。





 トクトクと打つ規則正しい鼓動の音に安心して、つくしは司の眠りを妨げないようにそっと指先を彼の鼻先に当てる。
 安らかな寝息に彼を起こさないようそっと伸び上がって、眠る司の顎下にキスを送った。
 あれほどキスしたのに、まだキスしたりない気がして。
 一生分のキスなんて、いったいどれくらいすれば満足できるのだろう。
 「…もう一度、あんたに会えると思っていたわけじゃないのに。ただもう二度とあの時のような…目の前で大好きな誰かをあんな目に合わせたくない、それだけだったんだよ?」
 守りたかった、本当にそれだけだったのに。
 願望が現実に変わり、現実が欲望を呼んでこんなことになった。
 満足だと、自分に何度も言い聞かせ、それでも涙が溢れた。
 この温もりが何にも代え難い、そう思ってしまう自分を叱咤して。
 「大好き。…あんたを愛してる。だから…ずっとあんたの幸せを祈ってる。きっとあんたも誰かを愛して幸せになって」
 …昔あたしを好きになってくれた時のように、この人がいないとダメだと、あんたが想える人があんたにまた現れてくれるようにと、ずっと祈っているから。
 司が望みさえすれば、愛しさえすれば、誰もが彼を愛することだろう。
 もうすぐやってくる別れを思って泣くのはこれで最後にしようと、つくしは涙を拭う。
 きっと、明日は晴れる。
 絶対だ。
 だから、明日には笑っていられる。
 そう、つくしは…確信していた。





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こっちも・・・

切ない・・・・ほんとに。
最後のつくしの台詞に涙がホロリとしましたよ・・・くぅ。
こ茶子さん、読者を切なくさせる達人ですね(汗)。
司って記憶戻るのかな?
戻るといいな・・・。

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切なすぎて涙が止まらない
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