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「アネモネ…全171話完+α」
第二章 Platonic Sex①

アネモネ046

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 「ぁあ…」。
 思わず口から洩れた声音が、自分でも驚くほど甘くて、つくしはぶるりと身体を震わせた。
 喉の奥、口の中で司の忍び笑いが響いて、彼女に芽生えは始めた官能を悟られてしまったことを知って、恥ずかしさが湧き上がる。
 初めて司からキスされた時も、すごく優しいキスだったな、と思い起こす。
 学校の廊下の床に押し倒されて、強い恐怖を覚えていたのに、それでもキスだけは優しかった。
 腕の力とは裏腹に、司の中のつくしへの想いが、恋が、そんな彼の気持ちに気づいてさえいなかったつくしの心に染み入ったのか。
 混ざりあう唾液と唾液。
 濃い煙草の味のするキスは、高校生の時の司にはなかったもので。
 過去と現在、昔の司と今の司が微妙に掛違う。
 それでも、こうしてつくしにキスを与えるのは、ずっと忘れることができなかった彼には違いないのだ。
 …あたしの道明寺じゃないのに。
 かつて愛し愛された少年ではなく、ただ肉の器だけが必要だとうそぶくような酷い男。
 それなのに、この胸を満ちて来る泣きたいような想いはなんなのだろう。
 息苦しさにつくしが喘ぎを零す。

 「ん…ぁふ」
 時には優しくつくしの口内をなぞる舌先が、激しく彼女の舌に絡みつき、強弱つけた愛撫と息もつけない濃厚さにつくしはされるがまま貪られた。
 「…舌も出せ」
 蕩けた頭で言われるままに、指示に従ったとたん、ねっとりしたそれ自体が生き物のような司の舌が巻き付き、しゃぶりつかれた。
 溢れ落ちる唾液の後を追って、唇の周りをべちゃべちゃと舐めまわす。
 …まるで、体中心臓みたい。
 燃えあがるように体が熱い。
 司が触れる頬や肩が焼き鏝でもあてられたかのように熱くて、自分では制御できない高ぶりに、つくしは小刻みに震えつづけた。
 司の指先がワンピースの布ごし、やんわりと乳房を包み込み、ゆったりと揉みこむ。
 体の奥がキュンと締まり、じんわりとした疼きが湧き上がってくる。
 だから、もどかしげな司の手が、胸もとの大きく開いた襟ぐりから入り込み、ブラジャーの中へと到達しても何も言えなかった。
 ただ、この心地よい感覚に身を浸したして、任せるだけに。
 「アッ」
 直につくしの胸に触れた熱い手が、キュッと胸の先端を抓まんで、つくしはビクッと仰け反った。
 「ぁ………」
 コンコン。
 ビクッ。
 一瞬でつくしの頭が現実に戻って、我に返る。
 「…若旦那様」
 「ああ」
 使用人の声に、つくしが真っ青になった。
 …ま、まさか、こいつ、あの秘書さんとの時みたいに平然と見せる気じゃないよね?
 見開いた視線の先、男の膝の上に乗って着衣を乱し、胸もとに手を突っ込まれているというあられもない姿の自分がいた。
 「どうした?」
 怜悧な声で答えながらも、司の指先が胸の先端を押し潰し、驚愕しながらも勝気に自分を睨みすえるつくしへとニヤリと笑う。
 「部屋に入んねぇで、そのままそこで用件を言え」
 「はい」
 司の手が再びつくしの乳房を這い回り、蠢きだす。
 「……ッ!!…………」
 つくしは中の様子を悟られるのが怖くて、抗議の声も上げられない。
 どうやらメイドの用件は、急な来客を伝えることだったらしかった。
 いつ部屋の中に入ってこられるかと気が気じゃない。
 もちろん司の膝の上からどこうと、つくしが身動ぎ抗う。
 ところが彼女の焦燥をわかっているだろうに、愉しそうな司は、つくしの腰をよけいにガッチリと自分の体に密着させて身動きをとれないようにし、片手でやすやすとつくしの手の抵抗を封じ込め、不埒な悪戯をますます嬉しそうに仕掛けてくる。
 ねっとりとした舌先を耳の中へとねじ込まれ、息を吹きかけられ、息を飲む。
 その間も、長く器用な指先が、何度もつくしの蕾を引っ掻いては労わるように撫でさすり、つくしを呻かせた。
 不自然な体制のまま抑え込まれた彼女は、今度は快感ではなく、怒りと焦りで頭の中を熱くさせながらも、男の力に抗えず、思わず出てしまいそうになる声を堪えて司の行為を受け入れるしかない。
 「ふぅん、ま、もうすぐ西田が来るから、それからでいいだろ」
 …そうだ!西田さんが来るんだった。
 とんでもないことだ。
 ドキドキと激しく鼓動を打つ心臓が、喉から飛び出しそうになりそうだ。
 つくしは与えられる快感に震え、ともすれば出てしまいそうな声を必死で噛み殺す。
 「どっか適当な応接で待たせておけよ」
 「かしこまりました。では…、そのように応対いたします」
 メイドが遠ざかる気配に、ドッと力が抜けてつくしは脱力した。 
 「…スリルあったろ?」
 上機嫌な声がつくしの喉元をくすぐり、突然無防備だった股間へと司に手を差し入れられた。
 「やっ!」
 とっさに手を振り払いたくても、手を掴まれたままだったつくしには抗えない。
 ショーツの上から嫌らしく何度もソコを撫でさすられ、つくしは恥ずかしさに涙を滲ませた。
 「濡れてんじゃん」 
 「っ……」 
 言われなくて自覚していた。
 とんでもないところを見られそうだった恐怖に心臓は縮こまっていたというのに、燃えたつ体はそれをスパイスに快感を生み出し続けたのか。
 司が組んでいた足を下ろして、つくしの腰を抱え直す。
 床から浮いていた足が地に踵を付けた途端…。
 「やぁ……っ……」
 司の膝がスライドし、彼女の敏感な部分をこすりあげた。
 …なに、変。
 自分から溢れだした愛液が、司のスラックスの布地を濡らしているのが身悶えるほど恥ずかしい。
 「ぁ、ぁ……ぁ、…ぁっ……」
 つくしの脳はもう何も考えられない。
 ただ司の荒い息遣いのと、自分の鼓動の音だけがすべてで。
 めくりあげられたスカートの下、司に尻を揉み上げられ小さく喘ぎを洩らし続けた。
 つい数時間前、初めて司を受け入れたばかりの体の芯がどこか熱く疼く。
 だから…ノックの音に気が付かなかった。
 そして、ニヤリと笑う司の意図も…。
 「……入れ」
 「失礼いたします」
 西田の声に、つくしの全身が硬直する。
 「うわっ」
 抱きすくめられた司の肩越し、わずかに顔を顰めた西田と、見慣れた若い秘書の驚愕した顔と出くわした。
 「ひっ……ッ!」
 「ご覧のとおり取り込み中だ。手短に終わらせてぇから、作ってきた書類をさっさと寄越せ」
 司だけが、いつもと変わらず…だが確かに悪戯に輝く目が、つくしの驚愕や羞恥を愉しんで、上機嫌に彼女を見下ろしていた。




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