君を愛するために~花より男子二次小説

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愛してる、そばにいて0681

第8章 明日に咲く花③

 戒のライナー少年への暴行は、不問に付された。
 というよりは、そもそも戒の行った暴行自体が存在しないものとなったのだ…その暴行を受けた本人によって。
 「……無茶するよ」
 「目玉をくり抜いてやったとでも言うならともかく、骨と骨の間の肉にボールペンを突き刺してやっただけだ。運悪く神経にでも触ってなきゃ、すぐに完治するさ」
 「はぁ」
 ため息をついた少年のそれが、唯一戒への抗議だったか。
 見た目は白人そのものの少年マックスは、他の少年たちよりはまだ戒に遠慮のない物言いをできたが、それでもなんでも言えるわけではない。
 そして、たまたまライナーへの暴行現場にいなかったことから、マックスは暴行には加わらなかったが、それでもおそらくは、彼もまたその場にいれば、やはり他の少年たち同様暴行に加わらざるえなかっただろうし、そうであれば他の少年たちと同じく今頃謹慎処分を食らっていただろう。
 「勘違いするなよ、マックス。ヤツが勝手に自分で自分の手にボールペンを突き刺しだただけの話だ。そうだろ?」
 「……そうだね」
 別に戒がそう証言するべく、誰かに示唆したり、強要したわけではなかった。
 ライナーが自分でそう教師に自供し、周囲の少年たちもそれに迎合しただけのことで。
 誰が見てもありえないことだったが、それでも怪我を負った本人がそう言うのだ。
 他の誰もそのことに対して、異議を唱えられようはずもない。
 『俺が…フザけてて、誤ってボールペンを手の甲に突き刺してしまっただけです』
 そして、自身が受けた暴行に対しても、仲の良い仲間同士、度の過ぎた格闘ゴッコの果ての怪我だったと。
 誰が見てもリンチの痕に他ならなかったし、名の知れた名門私立校のこと、これまでは表立ってそうした暴力事件はそうなかったが、それでもそれに近いことを学校側は見て見ぬふりをしてきていた。
 もちろん学校側にしろ、教師たちにしても、ライナーの自供のそうした矛盾や欺瞞に気がつかないはずもない。
 たとえ暴力ではなくても、ストーリーキングの刑など、重篤なセクシャルハラスメントによるイジメもいいところだ。
 しかし、戒の罪が不問にふされた理由の第一は、そうした学校側の姿勢よりも何よりも、別の大人の事情…ライナー少年の親が、一口にセレブとは言っても、道明寺財閥の足元にも及ばない階層の出身であったことが大きかったに違いなかった。
 ましてや現在戒は、道明寺財閥の後継者というだけではなく、父の再婚によって大河原財閥の一族にも数えられている。
 場合によっては、大河原家の後継者にもなりうる立場なのだ。
 …バカバカしい。
 戒的にはそうしたことは瑣末なことで、ライナーが格下の家柄の人間だから制裁を加えたわけではなかったし、いっそのこと、道明寺財閥や大河原財閥ですら凌ぐとんでもない家柄のヤツにでも怪我を負わせ、父や祖父母の度肝を抜いてやるくらいなことをしでかすのも悪くはなかった思いもある。
 「Ready... set hut!!」
 ふいに耳についた掛け声と、うおおおおっと言う雄叫びに注意を惹かれ、なんとはなしに戒が視線を向ける。
 「…………」
 「珍しいね、戒がアメフトの練習に興味を示すなんて。汗臭いスポーツなんて興味ないって言ってなかったっけ?」
 「ただ目を向けただけだ」
 「そう言わないで、どうせなら、ちょっとくらい見ていかない?少しは興味が湧くかも知れないよ?今年のチームはかなり調子が良くて、メンバーも近年にないベストな人材を確保できたって、うちの兄貴も言ってたし」
 「お前の兄貴って、ハイスクールだろ?」
 「去年はジュニアハイのキャプテンだったから、コーチに頼まれて何くれとなくこっちのチームにも顔を出してるんだ」
 「ふぅん」
 マックスの言うとおり、戒は汗臭いスポーツになど興味はない。
 という以前に、縦だけでなく横幅もでかい連中の中にあって、肉弾戦のスポーツで自分が勝てるとは思えなかった。
 負けず嫌いなだけに、戒は勝てない勝負はしない。
 狂犬だと言われ、無鉄砲なところなあった若き日の父とはそこは真逆で、戒は計算高かった。
 だからこそ体格に勝る連中の中にあってでも彼は崇められたのだし、たとえクレイジーと呼ばれたにせよ、自分の地位を確立することができたのだ。
 生き抜くことができた。
 …弱者に生きる道はない。
 特にこの弱肉強食のアメリカ社会では。
 ジュリオはまたも練習をサボって、家族の為に今日もアルバイトに励んでるのだろうか。
 練習しているジュニアハイスクール生の中に、ジーナの弟の姿はなかった。




*****




 「電話?あったのか?」
 「はい」
 積み上げられた書類の山に一段落つけ、疲労に重い目頭を揉み込むようにして司は目を閉じた。 
 「メルフィHD社長との会談までにはまだ時間がございますから、少し仮眠なり、休憩をとられては?」
 「ああ…いや、いい。それより、電話の件だ。例の報告書、昨日の分を寄越してくれ」
 「…………かしこまりました」
 充血した目に過労が出ていたが、司がそう言う以上、若き日のひよっ子時代ならばともかくとして、側近中の側近とはいえ、部下である西田にそれ以上忠告できる言葉などあるはずもなく、内心で眉根を寄せつつ、種別に分別した棚から一通のA4封筒を取り出し司へと差し出す。
 どちらにせよ、司にとって今もっとも大きな関心事は、この封筒の中身であることは間違いないのだ。
 小さく息を吐き、いささかだらしない格好ではあるが、引いた執務椅子の背もたれに寄りかかって、楽な姿勢で司が封筒から中身を取り出した。
 写真と、びっしりと書き込まれた英文で構成された報告書を次々と捲っては、顔色一つ変えることなくざっと目を通してゆく。
 「……ふぅ」
 若き日の、それこそ荒れて野放図を繰り返してきた時代から司を見知ってきた西田でさえ、そうそう見たことがない司の意気消沈した様子に、よほどの厄介事なのだと察せられた。 
 手にした書類を封筒ごと西田へと差し出し、司が顎をしゃくる。
 その言外の指示を受け取り、西田が封筒から出されたままの報告書を司と同じように繰り、内容を確認してゆく。
 ギィ。
 執務椅子から立ち上がった司が、明るい日差しを室内へと差し込ませているガラス窓へと歩み寄って、見事な眺望を見せている高層階からの景色へと顔を向けた。
 しかし、今の彼はニューヨークの街並みなど見てはいない。
 「やっぱ、このまま…ってわけにもいかなかったか」
 「………社長」
 「悪いが、近々俺のスケジュールを空けてくれ。プライベートのことで、どうしても時間をとる必要ができた。…お前にも世話をかける」
 西田を通して、自分に会いたいと言ってきているジーナにどうしても会う必要がある。




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愛してる、そばにいて0680

第8章 明日に咲く花③

 「よ、戒!」
 「戒っ」
 久方ぶりに学校へ現れた戒を、通りすがる生徒たちの誰もが注目し声をかける。
 英徳の学生たちとは異なり、やはりここはアメリカ、誰もが気後れするよりも、できるだけ戒に自分をアピールし、彼におもねることで得る役得を最大限引き出そうと、親しさに関係なく付きまとう。
 それでも彼の行く手を妨げたりするほどの愚か者はいない。 
 中にはあきらかに彼の姿を見て顔色を変え、こそこそと身を隠そうとする者もいたが、概ね歓迎ムードの中、戒が教室の中心へ向かうと、一際周囲から浮き上がり遠慮会釈もなく騒ぎたてていた集団が、彼の姿を見て一斉に立ち上がった。
 「戒っ!?」
 「うわっ、戒、なんだよ!えらい久しぶりだなっ!!」
 「連絡しろよっ。来るなら迎えに行ったのに!」
 それまで中心にいた少年以外の全員が、わっと歓声を上げ、彼を取り囲む。
 戒は自分を出迎える少年たちを冷めた目で見回し、表情を変えぬまま、ブレザーのポケットから赤い紙を取り出して少年たちへと掲げて見せた。
 「誰だ?」 
 「…あ~」
 「………」
 「あ…」
 途端疚しそうに顔を見合わせ、遠慮がちに背後の…椅子に腰掛けたまま机に頬杖をつき、皮肉に笑んで戒を見上げている黒人の少年を振り返った。
 それだけで、戒の質問に答えたようなものだ。
 「ライナー、お前か?」
 「ああ、そうだよ。戒、お前があまりに長くガッコを留守にしてて、みんな退屈してたからさ。俺らはエンターティナーだろ?」
 それは以前、この学園で幅を利かせていた白人グループのボスが、イジメを自慢する時によく口にしていた口癖だった。
 その頃には、ライナーたち有色人種の少年たちが彼らのターゲットだったのだ。
 けれど、今は―――。
 「誰が勝手なことをしろと言った?校門の前でマッパで突っ立って、この紙を首からぶら下げてアホヅラ晒してたあいつは、いったいなんなんだ?」
 スッと目を眇め、さらに冷たく凍えた雰囲気を纏いだした戒の様子に、取り巻きの少年たちばかりか、トバッチリを恐れた他の生徒たちも遠巻きにシーンと静まり返る。
 けっして戒は怒声を上げたり、声を荒げていたわけではなかったが、平坦に冷たい声音は美声なだけに、よけいにその酷薄さが目立っていた。
 無邪気に自分たちのボスの登場を歓呼していた少年たちが、顔色を青ざめさせ息を呑む。
 ボスの不興を遅まきながらに悟り、その勘気を恐れて後退って、戒の顔色を窺い言い訳し始め出す。
 「か、戒。校門の前で、ストーリーキングの刑で立ちんぼしてたモーリスのヤツは、お前のことを悪く言ってたんだ!」
 「ああ、そうだぜ!お前のことを、エキセントリックさで一時的にボスになっただけで、ヤった奴らに今度は仕返しされるのが怖くなって、学校に来なくなっただけの臆病者だってよっ!!」
 「あいつ、アベルソンがイギリスに留学するまで、アベルソンの腰巾着ナンバー1だったからさ。次のボスは自分だとか思ってやがったんだっ!」
 「お前にヤられて、エディが転校してしばらくは、学校の隅で小さくなってやがったくせにだぜ?!」
 口々に訴える取り巻きたちの陳情にも、戒が纏う酷薄な空気は変わらず、少年たちがソワソワと無言のライナーを伺い、助け舟を期待した視線を送り合う。
 その視線を受け、ライナーがあきらかに敵愾心を燃やした目で傲慢に戒を睨み、顎を上げ、挑戦的にニヤリと嗤う。
 「そうだぜ?戒。こいつらの言うとおりだ。俺らはお前のボスのメンツを守ってやっただけさ。果たしてお前が今も俺たちのボスなのか、俺には疑問だけどな」
 ライナーの最後のセリフに、少年たちがザワッとざわめく。
 周囲の少年たちに比べて、今尚椅子に腰掛けたまま戒に対峙するライナーの表情や言動は、他の少年たちとはまるで異なって、彼の戒への心情を明白に伝えてた。
 彼にしても隠すつもりなどまるでないのだろう。
 もともと戒がこの学園に来るまでは、ライナーが有色人種グループのリーダーだったのだ。
 一際体も大きく、並んで立てば戒よりも頭半分ほども背が高い。
 おそらくまともにやり合えば、戒よりも腕力でライナーの方に軍配が上がったに違いない。
 しかし、戒にはライナーにはないものがあった。
 カツカツと足音を立て、戒が道を空ける少年たちの中央を通り抜ける。
 そして、ライナーの座っている椅子の対面側の椅子に腰を下ろして、ライナーへと美しく微笑みかけた。
 「戒……?」 
 その微笑みにライナーが意表をつかれ、面食らって、気を抜いたその瞬間―――。
 シュッ!
 ガッ!!
 「ぎゃああっ!」
 「ライナ―っ!!」
 「「「「わああーーーっ!!」」」」
 ライナーばかりか、固唾を飲んで、二人のやりとりを見守っていた少年たちが一斉に悲鳴を上げる。
 遠巻きに見ていた少年たちですら、人垣の合間に見えた衝撃的な映像に騒然とし出す。
 「俺が今もお前たちのボスかって?」
 戒が握り締めたボールペンに、赤札ごと机に縫い止められた血塗れの手を震わせ悶絶するライナーを、唇に凄艶な笑みを浮かべたまま、戒が平然と見据える。
 …クレイジーだぜ。
 その場にいる誰もが、たとえ口に出さずとも戦慄と共にそんな思いを共有していた。
 「誰がボスか、それを決めるのはお前たちじゃない。……俺だろ?」
 「ぐううっ、は、離せっ、か…いっ!」
 「赤札を貼る相手を決めるのもお前じゃない。それを忘れたバカ犬は、こうやってもう一度繋いでやんなきゃわからないみたいだな」
 痙攣し、小刻みに震える手で戒の手を振り払おうと、ライナーがボールペンの刺さっていない方の手を伸ばす。
 が、その手が到達する前に、戒が机を蹴り付け、ライナーをその体ごと吹っ飛ばした。
 ドガッ!!ガーンッ!ドンガラガシャ――ッン!!!
 「うわああああっ」
 「ライナーっ!!」
 「だ、誰かっ、先…」
 「フクロにしろ」 
 「…………え?」
 半ばパニック状態で、今この場の状況を収めるべき教師の存在を思い出した少年の一人が走りだそうとしたのを、戒の冷淡な声が引き止める。
 けっして、暴力的な力で制止したわけではなかった。
 けれど、その場の雰囲気が、戒の醸し出す威圧感と空気が、今目の前でなされた惨劇が、少年たちの恐怖を煽り、戒の命令を脳裏に浸透させる。
 「赤札だ」
 顔色一つ変えることなく人間の手にボールペンを突き刺し、泰然と椅子に腰掛けたまま、苦悶する少年を見下ろして小さな笑みさえ浮かべ、さらには怪我をしている人間を袋叩きに痛めつけろと命令する戒が、少年たちにはこの上なく恐ろしかった。
 「ストーリーキングの刑?そんなまどろっこしいこと一々やってられるか。…俺に無断で勝手なことするヤツには、体で教えてやるさ。やれよ、ブラックマン」
 「ひっ!うわああぁっ!!」
 戒が自分とライナーを取り囲む取り巻きたちを睥睨し、その視線と合い名指しされた少年たちが次々に恐怖の雄叫びを上げ、床に蹲っている無抵抗のライナーへと突進して襲いかかる。
 「ジョーンズ」
 「うおおおぉーーーーっ!」
 「タッカー」
 「ガッテム!」
 「リー」
 「ひいっ!!」
 集団に囲まれ半ば無抵抗に蹲る少年の大柄な体を蹴り上げ、殴って暴行を加える。
 戒に逆らえば、次は我が身だ。 
 「やめろおおおおっ、やめてくれぇ―――ッ!!」




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愛してる、そばにいて0679

第8章 明日に咲く花③

 目を潤ませ、甘えるように彼の胸に頭をもたれさせた、彼女の可愛い顔ばかりが記憶に残っている。
 たぶん、彼女は最初、司のウソに戸惑うばかりで、彼を愛することができていなかった。
 どんなに司が『お前は俺を好きだったんだ』、『俺と婚約していたんだ』と説き伏せても、心の奥底では信じていなかったのではないだろうか。
 彼女の両親がその司の欺瞞を後押ししても、いつも真実を探し求め、彼女はけっして記憶を取り戻すことを諦めなかった。
 ―――まるで、自分ではない誰かの夢の中にいるような気がするの。
 それがつくしの口癖だった。
 やがては彼女にも笑顔が増えて、戒が生まれ、司のことも少しづつ愛してくれるようになってからも、ふとその横顔に影を宿してそんなことを呟いていた。
 「泡沫に沈む…月みたい、か」
 触れられそうでけっして触れることのできない、美しくも儚い一時の夢。
 それはつくしにとってもそうだったかもしれなかったが、まさに司にとって夢まぼろし、そのものだったのだのかもしれない。
 時々―――本当に時々だが、どうせ失ってしまうのだったら、最初から彼女に出逢わなければ良かったでのはないかと夢想することがある。
 けれど、いつも答えは一つだった。
 否。
 彼女に出逢ったことで負ったたくさんの悲哀と絶望の方が、彼女に出逢わない不幸や孤独よりもずっといい。
 そして、少なくても彼にはまだ、つくしが残してくれた戒がいる。
 だからこそ―――。
 執務机へと戻り、司はリモコンに手を伸ばして、パチリと部屋の電気をつけた。
 胸ポケットを探って、タバコを一本引き出し…ため息を一つ。
 …チッ、ここで吸うわけにもいかねぇか。
 仮眠室の方には、シャワー室もあれば換気扇などの喫煙対策もさせていたが、さすがに嫌煙国家と化してる欧米の役員室で、タバコの臭いや煤が目立つのではシャレにならない。
 仕方なくタバコを吸うのは諦め、火を点けないタバコを咥えたまま、ドカリと執務椅子に腰を下ろす。
 そして、先ほど西田から手渡され、一読した報告書を再び手に取り、あらためてじっくりと目を通した。
 その報告書は、戒とジーナ、それぞれにつけている調査員からのもので、以前は戒を中心に調査させていたが、最近ではジーナ自身にも調査範囲を広げさせ、彼女のことも常に監視下に置いていた。
 売人だったジーナの恋人が仮釈放で出所したのは、もう半年以上も前のこと。
 当然、元いた場所―――恋人が今も住む場所に戻ろうとするのは自明の理のようなものだ。
 けれど、現在まだ、その男はジーナのもとへは現れていない。
 司が邪魔をした。 
 あくまでもジーナに執着し、彼女に依存している息子のために手を回し、少女と戒の近くから遠ざけたのだ。
 借金もあったようだからそちらも片付けた。
 ゆえのない施しは弱い人間にはさらなる堕落をも引き寄せることになる。
 司がたとえなんとかしてやったとしても、そうした人間は、また再び同じ道を辿るだろうことは容易に想像できた。
 そして、壁に行き当たればやがてはまた同じ道を辿ることも、つくしの両親で既に司も学んでいる。
 だが、彼の財力があればつくしの両親くらいいくらでも面倒を見続けることができたし、彼女のためならば、かつては唾棄すべき者たちだと見向きみしなかった、彼らのような人間たちを養い続けても構わなかっただけのことだ。
 いや、むしろ喜んで援助し続けた。
 戒と同じく、彼らとのそうした一方的な関係もまた、彼女との縁だったから。
 だが、結局それも途切れてしまったけれど。
 そうした例外があったにせよ、司にとって誰が堕落しようと、さらに身を持ち崩そうと知ったことではなかったから、金にあかせてでも戒の障害になる人間を遠ざけることは当然だった。
 ジーナの男には、鼻薬を効かせ、同時に脅しも使っているから、そちらには対してはそれほどの心配も必要はないはずだ。 
 しかし、男の方はなんとかできても、親となればそう簡単にはいかない。
 ましてや少女自身のこととなれば、なおのこと。
 また、戒の『赤札』の件もある。
 道明寺財閥が臭いものには蓋をしてしまえる日本と、ここアメリカではまるで事情が違う。
 以前から、戒の引き起こした暴力事件や赤札のことなど、ある程度は噂になり始めていたことは司も承知していたが、それでも所詮まだジュニアハイスクール(※中学校)生にもなっていない少年のこと。
 いくら有名人の子供だとはいえ、おいそれとスキャンダルにすることはできるものではない。
 また、アメリカはドライな実利主義だ。
 たかだか子供のことで、会社経営に影響がでるようなお国柄ではないこともあって、司はこれまで戒の件をあくまで静観してきた。 
 けれど、
 …問題は日本だ。 
 日本にはつくしがいる。
 そして、彼女が現在、いわば司と同じ立場である類と関わっていることで、そうしたことの事情が変わってきてもいた。
 …あいつにまでトバッチリをいかせるわけにはいかねぇ。
 万が一にも戒のことで、その母親であるつくしに飛び火して、類のことが引き合いにだされるようなことがあれば、苦しむのはつくしなのだ。
 雑誌社や新聞各社のマスコミ関連、ツイッターやSNSなどのネットツール上の記事に、今まで以上に目を光らせ、手を回す必要も場合によってはあるだろう。
 母の楓に戒を預けてみては?という椿の忠告が、ふと司の脳裏を横切る。
 …ふ、馬鹿な。
 以前に姉から話があった時同様、ありえない話だとすぐに一蹴する。
 が、しかし、自分が親の立場に立ってみれば、これまで見えなかったことも見えてきたのも確かなことだった。
 たとえ今はもう、もはや彼女は司のものではなく、彼が守ってやる必要がないのだとしても、自分たちゆえに被ることになる災厄から、彼女を守ってやらなくてはならない。
 それがせめてもの―――。




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愛してる、そばにいて0678

第8章 明日に咲く花③

 当たらずとも遠からず、さすがに鋭いというべきか。
 どう説明したものかとつくしが言葉に詰まっているうちに、千恵子も彼女の表情から読み取ったのだろう。
 「やっぱりね」
 そうじゃないとは言えない。
 かといって肯定することもできずに、つくしは曖昧にただ首を振る。
 「そうじゃないのよ」
 「だって考えてみれば、あたしたちでさえこれだけのものをいただいたのよ?道明寺さんとの離婚当時、あんたはあたしたちには詳しいことを教えてくれなかったけど、相当なものをいただいたのよね?」
 「……やめて。そうじゃないって言ってるでしょ?」
 「でも」
 「久しぶりに会ってお金の話?…そういう話しかできないんだったら、私、もう帰るから」
 さすがにつくしの不機嫌な声に、千恵子も息を飲んで口を噤んだ。
 せっかく訪ねてきてくれた娘の機嫌を損ねることは、千恵子としても本意ではないのだろう。
 …どうしよう。
 夜には帰るから、仕事帰りに迎えに来ると類は言ってくれていたが、やはり一緒に帰るべきだったかと思い出していた。
 「あんたの気分を害するつもりじゃないの。…ただ、あたしが言うようなことじゃないかもしれないけど、お金は人を変えることもあるから、あんたが心配なのよ」
 お金は人を変える。
 それをこそつくしも実感していたが、千恵子がそれを自分から言い出すとは思っていなかったのが、正直なところだ。
 「その前の旦那が、別れたあんたから、もっとお金を引き出そうとすることもあるかもしれないでしょ?」
 「だから、それは誤解だって」
 どうやら千恵子の中で、すっかり隼斗はつくしから金をせびりとろうとする悪漢か、ヒモ男のような認識になってしまっているらしい。
 …違うのに。
 生真面目な顔で、千恵子がうんざりしているつくしへと手を伸ばして、テーブルの上の手に手を重ね、握り締める。
 「それに、離れていた数年間を埋めたいの。あんたには本当に苦労かけた。……そんなつもりはなかったけど、長年苦しめてきたことは、今では認めている」
 長年苦しめられてきた…それは正確ではない。
 苦しむことのできる状態ではなかったし、その年月の大半彼女は幸せだったのだから、それで母を責めることはフェアではないとつくしも思う。
 かつては理解できなかった。 
 自分をレイプし、欺き、妻とした男を受け入れ、自分を見捨てたと母を恨んだこともある。
 しかし、たしかにその一方で、司の妻であった年月はけっして不幸ではなく、それどころか幸せだったのだと今では知っていた。
 たとえ自分が望んだものではなかったにしろ、そんな娘を見て、母がその幸せに目を瞑ってしまったのだとしても責められないだろう。
 ただそこに、自身の保身や栄達がどれだけ含まれていたのかは別として。
 「本当に、隼斗さんはそういった人じゃないの。彼とのいろいろなあれこれは、彼と離婚したことで今では完全に解決できてるし、彼ももう蒸し返したりはしない。それに私の中でももうほとんど咀嚼できていることだから、いまさら蒸し返されたくない、ただそれだけなのよ」
 「…つくし」
 まだ心配げな千恵子の顔に、仕方なく真実の一端を話してしまうことにする。
 かなり端折った上に、脚色を交えたものではあるのだけれど。
 「それにお金とかそういう部分で、お母さんが心配してるんだったら、それこそ心配しないで?」
 「だってね」
 「司の関係者だから」
 「は?」
 どういう関係者かはともかくとして―――。
 さすがに母にしても意外だったらしく、唖然とされてしまう。
 「関係者って、道明寺さんの?」
 「…そう。私も離婚する少し前まで知らなかったことなんだけど、まあ、そういうことも、離婚の一つの理由だったってことかな」




*****




 一日の業務を終え、つかの間の休息時間。
 ‘一日’とは言っても、世界中に散らばる財閥のすべてを掌握し、指揮監督する必要のある司にとって、いつからいつまでが一日で、業務の始まりと終わりに区別などないのだが。
 それでも執務室の電気をあえて消し、昼間も見下ろしたガラス窓の向こう…ニューヨークの夜景を、司はぼんやりと眺めた。
 帰宅するほどの時間はない。
 本来なら、早朝からあるテレビ会議に備え、少しでも仮眠を取るべきだとわかっていたが、妙に目が冴えて眠れそうもなかった。
 …どのみち。
 どのみち深い眠りなど自然の状態では訪れてはくれないのだし、今の時間からでは睡眠薬に頼るわけにもいかないのだ。
 「…お前も」
 …見たか?この夜景を。
 すっかりいまや慣い性になっている独り言を呟きかけ、ふっと鼻で自分を嗤う。
 鏡面になっているガラス窓に映っているのは、自分自身ではなく、いつも一人の女の面影だった。
 けれど当然のことながら、‘彼女’は何も答えてくれやしない。
 ただ思い出の中の寂しげな顔で彼を見下ろすばかりだ。
 思えば、NYにいる間、彼女の顔はいつもそんな顔ばかりで、どんなに彼が努力してもなかなか笑顔を見せてくれることはなかったように思う。
 当時も今と同じように時間や心に余裕がなくて、知る人もいない…記憶のない彼女を、無理やり連れてきてしまったくせに、彼女を一人っきりにしてしまうことが多かった。
 司が屋敷に帰る頃には彼女はすでに眠りについていて、屋敷を出る頃にはまだ眠っていることがほとんどだったが、それでもホンのわずか、顔を合わせて話すことができる時には、ここから見下ろすNYの夜景のことや取り留めもない話をよく話して聞かせたものだ。
 『へぇ?そんなに凄いんだぁ』 
 『…派手は派手だな』
 『綺麗でしょ?』
 『まあ』
 司にしてみれば、一々景色如きで騒ぎ立てるほどの何が珍しいわけでもなかったから、自分からフった話ではあっても淡白なものだった。
 そんな彼の反応が不満だったのだろう。
 『司ったら、感動薄いのね』
 『景色は景色だからな。でも、空港から見た夜景だけでも感動してるお前だからな。会社から見下ろす夜景も一度くらいは見せてやりてぇといつも思ってるんだけど、こっちにはババアもいるし、お前こっちに来るの嫌がるだろ?』
 あの時、つくしはなんと答えただろうか。




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愛してる、そばにいて0677

第8章 明日に咲く花③

 実際、疑われても仕方がないところではある。
 もちろん、類との関係を進めたのは隼斗との結婚生活に終止符を打ち、離婚届を出してからのことだが、それでも見る人によっては、千恵子のように穿つ人間がいてもおかしくはないことだ。
 「どんなにご大層な理由があったって、そういう経緯でくっついて、上手くっていうのはごく少数の人だけなんだからね。ましてや、花沢さんっていったら、あの大企業の御曹司でしょ?」
 玉の輿目当てで娘を英徳に入れた母親にしては、ずいぶん真っ当な物言いだが、そんな金の亡者のようなところのある千恵子でさえ、やはり不倫に対しての見方は手厳しい。
 だが、
 …不倫じゃない。
 少なくてもつくしと類、当事者の二人には明白なことだ。
 「不倫じゃないよ」
 「じゃあ、なんなのよ?性格の不一致って。そんな性格なんてものは、結婚前からある程度わかっていたことなんじゃないの?」
 「はぁ〜、もう終わったことだし。…第一、お母さんには関係ないことなんだから、その話はもういいでしょ?」
 「……それはそうかもしれないけど」
 不満げな顔は、おそらく関係ないと断言されたことに対してだろうが、いくら厚顔な千恵子にしても、強く言うには疚しさや罪悪感もあるのだろう。
 「まあ、終わりよければすべて良しって、言うからいいけどね」
 「……………」
 人生は死ぬまでが人生で、どの地点であっても終わりとは言えないはずだが、おそらく千恵子の認識では、将来性に優れた男性と婚約したことを、人生の最終目標地点だと言いたいのに違いない。
 それで言うのなら、司と結婚した時もまたそう言えたのだろうが。
 「………あのさ」
 そんなことよりも、つくしにがここを訪れた目的は、ただ長く断絶していた両親に会いに来る、それだけではなく他にもあった。
 「なぁに?…あら、ちょっと薄くなっちゃたわね」
 啜ったお茶の湯呑を眺めて顔を顰め、そんな呑気なことを言っている千恵子の顔を見ながら、つくしは何度か唇を舐め言葉を選ぶ。
 しかし、結局はどう言いようもないのだからと、心を決め口火を切った。
 「あのさ、戒、会いに来たんだって?」
 「え?」
 さすがにつくしの口から飛び出した名前に、千恵子も驚いたらしい。
 びっくりした顔があまりに自分に似ていて、思わずつくしも失笑を洩らしてしまう。
 「進から聞いたんだけど」
 「ああ、そうよね。……うん」
 「なにか話した?」
 あらかたは進からも聞いていた。
 案の定、困った顔の千恵子が、否定に首を横に振る。
 「…そっかぁ」
 意気消沈するほどではなかった。
 別に何を期待していたわけでもない。
 それに、もし戒が会いに来ていて、たとえ千恵子や晴男に会っていたとしても、つくしと司の馴れ初め…過去の経緯や離婚の際の取り決めを考えれば、会えて良かったという再会のはずもなかった。
 …この人たちじゃ、あの子に上手く説明できたとも思えないし。
 自分でさえ、戒と再会して何かを聞かれたとして、上手く言葉を選んで彼を納得させられるとは思えないのだから。
 「あんたは、戒君とは?」
 「……会わない約束だったから」
 「そ、そう」
 「お母さんたちも、そう言われてるんでしょ?」
 …司に。
 目を泳がせた千恵子に、つくしがわずかに微苦笑する。
 けっして皮肉を込めたつもりではなかったが、千恵子は責められたと感じたのかもしれない。
 「あのね、その…ね」
 「いいわよ、隠さなくても。今のこの生活を見れば、ある程度は私だって、司とどういう取り決めがあったのかわかるし」
 「……今は援助を受けていないわ」
 それは意外なことだったが、しかし―――。 
 チラッとつくしを仰ぎ見て反らした母の視線に、多少は救われる気がするのは、やはり両親へのわだかまりをいまだ完全には捨てきれていないからだろう。
 「え~、まあ、つい最近からだけど」
 「生活は?」
 「これまでに、十分すぎるほどの慰謝料をいただいたから」
 「ああ」
 貰い続けてはいないが…といったところか。
 「あんたも貰ったのよね?」
 「まあね」
 受け取りを拒否することができず、生活の目処が立ってから返却しようとすれば、それも叶わず、結局は継子の陽太の関係から、善意のボランティア団体を支援するという目的のためにすべて寄付してしまったが、それをわざわざ千恵子に言うつもりにはなれなかった。
 そのことが、また新たな亀裂を生んでしまう可能性もある。
 彼女もまた司からの慰謝料を受け取ったことを否定しなかったことで、ホッとした顔をした千恵子から視線を反らし、つくしはすっかり冷めてしまった湯呑のお茶を啜った。
 生温いお茶は、おそらくかつての牧野家で愛飲していたようなものではなく、高級な茶葉を使用しているのだろうが、この家の人間と同じで、どこかチグハグとしていて、せっかくの茶葉も生かしきれていない。
 「…あのね」
 「うん?」
 今度は千恵子が言いたいことがあるらしい。
 俯いてしまっていたつくしに、千恵子が遠慮しいに口を開く。
 「もしかして…なんだけど」
 「……………」 
 「前の旦那と別れたのって」
 あくまでも隼斗との離婚から離れてくれない母の執拗さに、つくしがうんざりとため息をつく。
 「あのさ、だから」
 「花沢さんが原因じゃないって言うのなら、もしかしてその旦那が、あんたの…あんたが道明寺さんからいただいた財産が狙いだったから、とか、そんなことじゃないの?」




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また、今まで開催しておりました、『こ茶子DAY』こと大量更新も終了いたしました。毎日基本一日一回am.6:00~更新(ただし、更新できない日もあるかと思いますが、ご了承ください)。


詳しくは、以下【こ茶子の日常的呟き】をご参照ください。

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上記4作品を公開後は、以前に公開しておりました拍手小話他、他サイト様への献上作品の再公開を最後に当面更新を終了する予定です。
とはいえ、まだまだ続くよ、連載は…という状況ですので、予定では2018年くらいに更新終了(倉庫化)となるかと思いますが、それまでどうぞよろしくお願いいたします。

また作品に対する意見交換などは、こちら【君を愛するために を語ろう!SNS】
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